置換スルホンアミド誘導体
专利摘要:
本発明は、置換スルホンアミド誘導体、その製造方法、これらの化合物を含有する薬剤および薬剤の製造のための置換スルホンアミド誘導体の使用に関する。 公开号:JP2011516515A 申请号:JP2011503380 申请日:2009-04-08 公开日:2011-05-26 发明作者:エンゲルス・ミヒャエル;オーバーベルシュ・シュテファン;クレグラフ・エレン;ゲルマン・ティーノ;シュンク・シュテファン;ヘース・ザビーネ;ヨストック・ルート;ライヒ・メラニー 申请人:グリュネンタール・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング; IPC主号:C07D471-04
专利说明:
[0001] 本発明は、置換スルホンアミド誘導体、その製造方法、これらの化合物を含有する薬剤、および薬剤の製造のための置換スルホンアミド誘導体の使用に関する。] 背景技術 [0002] ブラジキニン2受容体(B2R)の恒常的発現とは対照的に、ほとんどの組織においてブラジキニン1受容体(B1R)は発現されないか、あるいは弱く発現されるだけである。それにもかかわらず、B1Rの発現は、種々の細胞において誘発され得る。例えば、炎症反応の過程で、神経細胞においてB1Rの急速で明白な誘発が起こるが、線維芽細胞、内皮細胞、顆粒球、マクロファージおよびリンパ球などの種々の末梢細胞においても起こる。従って、炎症反応の過程で、関連する細胞において、B2R優勢からB1R優勢への切り替えが生じる。サイトカインのインターロイキン−1(IL−1)および腫瘍壊死因子α(TNFα)は、このB1Rの上方制御にかなりの程度まで関与する(非特許文献1)。特異的なリガンドによる活性化の後、B1R発現細胞は、それ自体が次にIL−6およびIL−8などの炎症促進サイトカインを分泌することができる(非特許文献2)。これは、さらなる炎症細胞、例えば好中性顆粒球の内部移行をもたらす(非特許文献3)。ブラジキニンB1R系は、これらのメカニズムによって、疾患の慢性化の一因になり得る。これは、多数の動物研究によって実証される(非特許文献4および非特許文献5における概説)。ヒトにおいても、例えば、炎症性腸疾患のある患者の患部組織の腸細胞およびマクロファージ(非特許文献6)もしくは多発性硬化症のある患者のTリンパ球(非特許文献7)におけるB1Rの発現の増強、またはスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)による感染中のブラジキニンB2R−B1R系の活性化(非特許文献8)が見られる。スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)による感染は、皮膚の表在感染から敗血性ショックまでのような症候群の原因となる。] [0003] 記載される病態生理学的関係に基づいて、急性および特に慢性の炎症性疾患においてB1Rアンタゴニストを使用する大きな治療可能性が存在する。これらには、呼吸器の疾患(気管支喘息、アレルギー、COPD/慢性閉塞性肺疾患、嚢胞性線維症など)、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、CD/クローン病など)、神経疾患(多発性硬化症、神経変性など)、皮膚の炎症(アトピー性皮膚炎、乾癬、細菌感染症など)、粘膜の炎症(ベーチェット病、腎盂炎(pelvitis)、前立腺炎など)、リウマチ性疾患(関節リウマチ、変形性関節症など)、敗血性ショックおよび再灌流症候群(心筋梗塞、脳卒中の後)が含まれる。] [0004] ブラジキニン(受容体)系はさらに血管新生の調節にも関与し(癌症例および目の黄斑変性症における血管新生阻害薬としての可能性)、B1Rノックアウトマウスは、特に高脂肪食による肥満の誘発から保護される(非特許文献5)。従って、B1Rアンタゴニストは肥満の治療にも適している。] [0005] 特に、B1Rアンタゴニストは、痛み、特に炎症痛および神経障害痛(非特許文献9)、そしてここでは特に、糖尿病性神経障害(非特許文献10)の治療のために適している。さらに、これらは片頭痛の治療に適している。] [0006] しかしながら、B1Rモジュレーターの開発において、ヒトB1R受容体とラットB1R受容体は非常に大きく異なるので、ヒト受容体において良好なB1Rモジュレーターである多くの化合物は、ラット受容体に対する親和性を不十分にしか、または全く有さないという問題が存在する。多くの研究は通常ラットにおいて行われるので、これは、動物における薬理学的研究をかなり困難にする。しかしながら、ラット受容体において活性がなければ、ラットにおける作用も副作用も調査することができない。このことから、既に、動物における薬理学的研究のためにヒトB1受容体による遺伝子導入動物が作られている(非特許文献11)。しかしながら、遺伝子導入動物による研究は、非改変動物による研究よりも費用がかかる。しかしながら、薬剤の開発においてラットにおける長期の毒性研究はまさに標準的な研究に属するが、受容体における活性がない場合にはこれは不適切なので、このような化合物の開発のために、安全性をチェックするための重要な確立された手段が欠けている。従って、新規のB1Rモジュレーターが必要とされており、ラット受容体およびヒト受容体の両方に結合するB1Rモジュレーターは特定の利点を提供する。] [0007] 欧州特許第1270557号明細書 国際公開第2006/105945号パンフレット 米国特許第6265418号明細書 米国特許第6599895号明細書] 先行技術 [0008] Passosら J.Immunol.2004年,172,1839−1847 Hayashiら,Eur.Respir.J.2000年,16,452−458 Pesqueroら,PNAS 2000年,97,8140−8145 Leeb−Lundbergら,Pharmacol.Rev.2005年,57,27−77 Pesqueroら,Biol.Chem.2006年,387,119−126 Stadnickiら,Am.J.Physiol.Gastrointest.Liver Physiol.2005年,289,G361−366 Pratetら,Neurology.1999年,53,2087−2092 Bengtsonら,Blood 2006年,108,2055−2063 Calixtoら,Br.J.Pharmacol.2004年,1−16 Gabraら,Biol.Chem.2006年,387,127−143 Hessら,Biol.Chem.2006年;387(2):195−201 Philip J.Kocienski,Protecting Groups,第3版,Georg Thieme Verlag,2005年(ISBN 3−13−135603−0)、特に、187−314頁、487−631頁、および393−425頁 Peter G.M.Wuts,Theodora W.Greene,Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis,第4版,Wiley−Interscience,2007年(ISBN−13:978−0−471−69754−1)、特に、16−366頁、533−646頁 Fogassyら,Optical Resolution Methods,Org.Biomol.Chem 2006年,4,3011−3030 W.T.Ashtonら,Bioorg.Med.Chem.Lett.,15(2005年),2253−2258 Venkatesan,A.Mら,Journal of Medicinal Chemistry,2006年,49,15,4623−4637 Kikuchi,C.ら,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2002年,12,18,2549−2552 Haginoya,N.ら,Heterocycles,2004年,63,7,1555−1562 β−Amino Acids−Tetrahedron Report Number 617:M.Liu,M.P.Sibi,Tetrahedron,58,(2002年),7991−8053] 発明が解決しようとする課題 [0009] 従って、本発明の1つの目的は、特に、薬剤中、好ましくは、B1R受容体によって少なくとも部分的に仲介される障害または疾患を治療するための薬剤中の薬理有効化合物として適切な新規の化合物を提供することであった。] 課題を解決するための手段 [0010] この目的は、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体によって達成される。] [0011] 従って、本発明は、一般式I [式中、 mおよびnは、互いに独立してそれぞれ、0、1または2を表し、 pは、0、1または2を表し、 Qは、単結合、−CH2−または−O−を表し、 Xは、N、NR5、O、SまたはCR8を表し、 Yは、N、NR6、O、SまたはCR9を表し、 Zは、N、NR7、O、SまたはCR10を表し、 R1は、CH(アリール)2、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたCH(アリール)2、アリールもしくはヘテロアリールを表し、 R2およびR3は、((i)または(ii): (i)R2は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、二環状の8〜12員カルボシクリル、CH(アリール)2、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、二環状の8〜12員カルボシクリル、CH(アリール)2、アリールまたはヘテロアリールを示し、 R3は、H、−C(=O)−NR11R12、−C(=O)−OR13、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールまたはヘテロアリールを示し、ここで、R2およびR3の両方が同時にHを表すことはない、または (ii)R2およびR3は、これらを結合する−N−(CH−)−基と一緒に、アリールまたはヘテロアリール基と縮合し得る非置換またはモノ置換またはポリ置換(例えば、ジ置換、トリ置換またはテトラ置換)の複素環状環を形成し (ここで、複素環状環は、飽和または少なくとも単不飽和であるが芳香族ではなく、4、5、6または7員環であり、基R2が結合するNヘテロ原子に加えて、N、NR14、O、S、S=OまたはS(=O)2からなる群から選択される少なくとも1つ、例えば1または2つのさらなるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、 基R14は、H、C1〜6−アルキル、−C(=O)−R15、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示し、R15は、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示す)、 において記載されるように定義され、 R4およびR4aは、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、 R5、R6およびR7は、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表し、 R8、R9およびR10は、互いに独立してそれぞれ、H、−CF3、−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−C(=O)−NR11R12、−C1〜6C−アルキレン−NR11R12、C3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、 好ましくは、基R4、R4a、R5、R6、R7、R8、R9およびR10のうちの少なくとも1つはHを表さず、 R11およびR12は、(iii)または(iv): (iii)R11およびR12は、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニル、C3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示す、 または (iv)R11およびR12は、これらを結合する窒素原子と一緒に、飽和、少なくとも単不飽和または芳香族の非置換またはモノ置換またはポリ置換の環系と縮合し得る非置換またはモノ置換またはポリ置換(例えば、ジ置換、トリ置換またはテトラ置換)の複素環状環を形成する (ここで、複素環状環は、飽和、少なくとも単不飽和であるが芳香族ではなく、4、5、6または7員環であり、基R11およびR12が結合するNヘテロ原子に加えて、N、NR16、O、S、S=OおよびS(=O)2からなる群から選択される少なくとも1つ、例えば1または2つのさらなるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、 環系は、4、5、6または7員環であり、N、NR17、O、S、S=OおよびS(=O)2からなる群から選択される少なくとも1つ、例えば1または2つのヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、 R16は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、ヘテロアリールもしくはC3〜8−シクロアルキルからなる群から選択される基を表し、そして R17は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、ヘテロアリールもしくはC3〜8−シクロアルキルからなる群から選択される基を表す)、 において記載されるように定義され、 R13は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、 上記基C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニル、C1〜3−アルキレン、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、C3〜8−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、二環状の8〜12員カルボシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されていてもよく、そして上記基C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニル、C1〜3−アルキレン、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレンおよびC2〜6−アルキニレンは、いずれの場合も、分枝状でも非分枝状でもよい] で表され、場合により、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基、これらの生理学的に許容し得る塩および/またはこれらのN−オキシドの形態である置換スルホンアミド誘導体を提供する。] [0012] 本発明との関連では、「ハロゲン」という用語は、好ましくは、基F、Cl、BrおよびI、特に好ましくは基F、ClおよびBrを表す。] [0013] 本発明との関連では、「C1〜6−アルキル」という語句は、1、2、3、4、5または6個のC原子を有する非環状の飽和炭化水素基を含み、分枝状でも直鎖(非分枝状)でもよく、そして非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよい。アルキル基は、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソ−ペンチル、ネオ−ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択され得る。特に好ましいアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチルおよびtert−ブチルからなる群から選択され得る。] [0014] 本発明との関連では、「C2〜6−アルケニル」という語句は、2、3、4、5または6個のC原子を有する非環状の不飽和炭化水素基を含み、分枝状でも直鎖(非分枝状)でもよく、そして非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよい。これに関連して、アルケニル基は、少なくとも1つのC=C二重結合を含有する。アルケニル基は、好ましくは、ビニル、プロパ−1−エニル、アリル、2−メチルプロパ−1−エニル、ブタ−1−エニル、ブタ−2−エニル、ブタ−3−エニル、ブタ−1,3−ジエニル、2−メチルプロパ−1−エニル、ブタ−2−エン−2−イル、ブタ−1−エン−2−イル、ペンテニルおよびヘキセニルからなる群から選択され得る。特に好ましいアルケニル基は、ビニル、プロパ−1−エニル、アリル、2−メチルプロパ−1−エニル、ブタ−1−エニル、ブタ−2−エニル、ブタ−3−エニル、ブタ−1,3−ジエニル、2−メチルプロパ−1−エニル、ブタ−2−エン−2−イルおよびブタ−1−エン−2−イルからなる群から選択され得る。] [0015] 本発明との関連では、「C3〜8−シクロアルキル」という語句は、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有する環状の飽和炭化水素を示し、非置換であっても、あるいは1つまたは複数の環員において、例えば2、3、4または5個の同一または異なる基によって1回または数回置換されていてもよい。C3〜8−シクロアルキルは、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルからなる群から選択され得る。] [0016] 「3〜8員ヘテロシクロアルキル」という語句は飽和複素環状環を指定し、互いに独立して選択される環員として、好ましくはN、OまたはSの群からの1、2、3、4または5個の同一または異なるヘテロ原子を含有することができる。ヘテロシクロアルキルがヘテロ原子、例えばNに結合する場合は、ヘテロシクロアルキルへの結合は、好ましくは、ヘテロシクロアルキルの炭素環員の1つを介するものである。] [0017] 3〜8員ヘテロシクロアルキルは、特に、4員、5員または6員であり得る。3〜8員ヘテロシクロアルキルの例は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサニルおよびジオキソラニルであり、場合により、以下で説明されるように置換されていてもよい。] [0018] 本発明との関連では、「アリール」という語句は、芳香族炭化水素、特にフェニルおよびナフチルを示す。アリール基は、さらなる飽和、(部分)不飽和または芳香族環系と縮合することもできる。それぞれのアリール基は非置換であっても、あるいは1回または数回(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよく、ここで、アリールの置換基は同一でも異なっていてもよく、アリールの所望される任意の可能性のある位置にあり得る。アリールは、フェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルからなる群から有利に選択することができ、これらはいずれの場合も、非置換であっても、あるいは例えば2、3、4または5個の基によって1回または数回置換されていてもよい。] [0019] 本発明との関連では、「ヘテロアリール」という語句は、少なくとも1個、適切な場合には2、3、4または5個のヘテロ原子を含有する5員、6員または7員環状芳香族基を表し、ここで、ヘテロ原子は同一でも異なっていてもよく、ヘテロアリールは、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよい。置換基は、ヘテロアリールの所望される任意の可能性のある位置において結合され得る。複素環状環は、二環状または多環状、特に単環状、二環状または三環状系の一部であってもよく、そしてこれらは、全体で7員よりも多く、好ましくは14員までになり得る。好ましいヘテロ原子は、N、OおよびSからなる群から選択される。ヘテロアリール基は、好ましくは、ピロリル、インドリル、フリル(フラニル)、ベンゾフラニル、チエニル(チオフェニル)、ベンゾチエニル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾジオキソラニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イミダゾチアゾリル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、フタラジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾール、テトラゾール、イソオキサゾイル、ピリジニル(ピリジル)、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラニル、インダゾリル、プリニル、インドリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、カルバゾリル、フェナジニル、フェノチアジニルおよびオキサジアゾリルからなる群、特に、チエニル(チオフェニル)、ピリジニル(ピリジル)、ピリミジニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリルおよびキノリニルからなる群から選択することができ、一般構造Iへの結合は、ヘテロアリール基の所望される任意の可能性のある環員を介するものであり得る。ヘテロアリール基は、特に好ましくは、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から選択され得る。] [0020] 本発明との関連では、「二環状の8〜12員カルボシクリル(carbocyclyl)」という語句は、2つの縮合環系を含む環状炭化水素化合物を表し、2つの環系は、合わせて8〜12個の環員を含有し、ヘテロ原子を含有しない。これに関連して、2つの環系は異なる環サイズおよび異なる飽和度を有することができる。すなわち、2つの環はそれぞれそれ自体が芳香族、飽和または部分不飽和のいずれかであり得る。特に、二環状の8〜12員カルボシクリルは、飽和環系が縮合した芳香族環系を含む化合物を意味すると理解される。これに関連して、一般構造Iへの結合は、カルボシクリル基の所望される任意の可能性のある環員を介するものであり得るが、好ましくは、不飽和環の環員を介するものである。二環状の8〜12員カルボシクリルは、特に好ましくは、2,3−ジヒドロ−1H−インデニルまたは1,2,3,4−テトラヒドロナフチルからなる群から選択され得る。] [0021] 本発明との関連では、「C1〜3−アルキレン基」または「C1〜6−アルキレン基」という語句は、1、2または3個のC原子、あるいは1、2、3、4、5または6個のC原子を有する非環状の飽和炭化水素基を含み、分枝状でも直鎖(非分枝状)でもよく、そして非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよく、対応する基を主要な一般構造に連結する。アルキレン基は、好ましくは、−CH2−、−CH2−CH2−、−CH(CH3)−、−CH2−CH2−CH2−、−CH(CH3)−CH2−、−CH(CH2CH3)−、−CH2−(CH2)2−CH2−、−CH(CH3)−CH2−CH2−、−CH2−CH(CH3)−CH2−、−CH(CH3)−CH(CH3)−、−CH(CH2CH3)−CH2−、−C(CH3)2−CH2−、−CH(CH2CH2CH3)−、−C(CH3)(CH2CH3)−、−CH2−(CH2)3−CH2−、−CH(CH3)−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CH(CH3)−CH2−CH2−、−CH(CH3)−CH2−CH(CH3)−、−CH(CH3)−CH(CH3)−CH2−、−C(CH3)2−CH2−CH2−、−CH2−C(CH3)2−CH2−、−CH(CH2CH3)−CH2−CH2−、−CH2−CH(CH2CH3)−CH2−、−C(CH3)2−CH(CH3)−、−CH(CH2CH3)−CH(CH3)−、−C(CH3)(CH2CH3)−CH2−、−CH(CH2CH2CH3)−CH2−、−C(CH2CH2CH3)−CH2−、−CH(CH2CH2CH2CH3)−、−C(CH3)(CH2CH2CH3)−、−C(CH2CH3)2−および−CH2−(CH2)4−CH2−からなる群から選択され得る。アルキレン基は、特に好ましくは、−CH2−、−CH2−CH2−および−CH2−CH2−CH2−からなる群から選択され得る。] [0022] 本発明との関連では、「C2〜6−アルケニレン基」という語句は、2、3、4、5または6個のC原子を有する非環状の炭化水素基を含み、1回または数回(例えば、2、3または4回)不飽和であり、分枝状でも直鎖(非分枝状)でもよく、そして非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよく、対応する基を主要な一般構造に連結する。これに関連して、アルケニレン基は、少なくとも1つのC=C二重結合を含有する。アルケニレン基は、好ましくは、−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−C(CH3)=CH2−、−CH=CH−CH2−CH2−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH=CH−CH=CH−、−C(CH3)=CH−CH2−、−CH=C(CH3)−CH2−、−C(CH3)=C(CH3)−、−C(CH2CH3)=CH−、−CH=CH−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CH=CH2−CH2−CH2−、−CH=CH=CH−CH2−CH2−および−CH=CH2−CH−CH=CH2−からなる群から選択され得る。] [0023] 本発明との関連では、「C2〜6−アルキニレン基」という語句は、2、3、4、5または6個のC原子を有する非環状の炭化水素基を含み、1回または数回(例えば、2、3または4回)不飽和であり、分枝状でも直鎖(非分枝状)でもよく、そして非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回(例えば、2、3、4または5回)置換されていてもよく、対応する基を主要な一般構造に連結する。これに関連して、アルキニレン基は、少なくとも1つのC≡C三重結合を含有する。アルキニレン基は、好ましくは、−C≡C−、−C≡C−CH2−、−C≡C−CH2−CH2−、−C≡C−CH(CH3)−、−CH2−C≡C−CH2−、−C≡C−C≡C−、−C≡C−C(CH3)2−、−C≡C−CH2−CH2−CH2−、−CH2−C≡C−CH2−CH2−、−C≡C−C≡C−CH2−および−C≡C−CH2−C≡C−からなる群から選択され得る。] [0024] 本発明との関連では、「C1〜3−アルキレン基、C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールまたはヘテロアリール」という語句は、C1〜3−アルキレン基、C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基、C2〜6−アルキニレン基およびアリールまたはヘテロアリールが上記の意味を有し、アリールまたはヘテロアリールが、C1〜3−アルキレン基、C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して主要な一般構造に結合されていることを意味する。例として、ベンジル、フェネチルおよびフェニルプロピルが言及され得る。] [0025] 本発明との関連では、「C1〜3−アルキレン基、C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキルおよびヘテロシクリル」という語句は、C1〜3アルキレン基、C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基、C2〜6−アルキニレン基、C3〜8−シクロアルキルおよびヘテロシクリルが上記の意味を有し、C3〜8−シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、C1〜3−アルキレン基、C1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して主要な一般構造に結合されていることを意味する。] [0026] 「アルキル」、「アルケニル」、「アルキレン」、「アルケニレン」、「アルキニレン」および「シクロアルキル」に関連して、本発明との関連では、「置換」という用語は、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルまたはベンジルによる水素基の置換を意味すると理解され、数回置換される基は、異なるまたは同一の原子において数回(例えば、2回または3回)、例えば、同一のC原子において3回(CF3またはCH2CF3の場合のように)、あるいは異なる場所で3回(CH(Cl)−CH=CH−CHCl2の場合のように)置換された基を意味すると理解されるべきである。数回の置換は、例えばCH(OH)−CH=CH−CHCl2の場合のように、同一または異なる置換基によるものであり得る。] [0027] 「アリール」および「ヘテロアリール」に関して、本発明との関連では、「置換」は、1つまたは種々の原子における、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NH−アリール1、N(アリール1)2、N(C1〜6−アルキル)アリール1、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキル、O−C1〜6−アルキル−OH、C(=O)C1〜6−アルキル、NHSO2C1〜6−アルキル、NHCOC1〜6−アルキル、CO2H、CH2SO2−フェニル、CO2−C1〜6−アルキル、OCF3、CF3、−O−CH2−O−、−O−CH2−CH2−O−、−O−C(CH3)2−CH2−、−CH2−O−CH2−O−、−O−CH2−O−CH2−、非置換C1〜6−アルキル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピペリジニル、ベンジルオキシ、フェノキシ、フェニル、ナフチル、ピリジニル、−C1〜3−アルキレン−アリール1、ベンジル、チエニル、フリル(ここで、アリール1は、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジニルを表す)による、対応する環系の1つまたは複数の水素原子の1回または数回(例えば、2、3、4または5回)の置換を意味すると理解され、上記置換基もまた、他に記載されない限り、場合により、言及される置換基によって置換され得る。アリールおよびヘテロアリールの数回の置換は、同一または異なる置換基によるものであり得る。アリールおよびヘテロアリールのための好ましい置換基は、−CH2−O−CH2−O−、−O−CH2−O−CH2−、−O−C1〜3−アルキル、非置換C1〜6−アルキル、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OH、SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群、特に−CH2−O−CH2−O−、−O−CH2−O−CH2−、F、Cl、Br、CF3、CH3およびOCH3からなる群から選択され得る。] [0028] 「3〜8員ヘテロシクロアルキル」に関連して、「置換」という用語は、F、Cl、Br、I、−CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルまたはベンジルによる、1つまたは複数の環員における水素基の置換を意味すると理解される。数回の置換は、同一または異なる置換基によるものであり得る。N環員に結合した水素は、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールによって置換されてもよく、ここで、これらのアルキル、シクロアルキル、アルキレンおよびアリールおよびヘテロアリール基は、非置換であっても上記のように置換されていてもよい。置換3〜8員ヘテロシクロアルキル基の例は、1−メチルピペリジン−4−イル、1−フェニルピペリジン−4−イル、1−ベンジルピペリジン−4−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、1−フェニルピロリジン−3−イル、1−ベンジルピロリン−3−イル、1−メチルアゼチジン−3−イル、1−フェニル−アゼチジン−3−イルまたは1−ベンジルアゼチジン−3−イルである。] [0029] 「複素環状環」に関連して、本発明との関連では、「置換」という用語は、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルまたはベンジルによる、炭素環原子に結合した水素基の置換を意味すると理解される。複素環基が数回(例えば、1、2、3または4回)置換される場合、置換基は、1つおよび/または複数の炭素環原子上にあり得る。好ましい実施形態では、1つまたは複数の炭素環原子上の1つまたは複数の水素基がFと交換され、例えば、−(CF2)−である。] [0030] R11およびR12によって形成される複素環状環と縮合する「飽和または少なくとも部分不飽和の環系」に関連して、本発明との関連では、「置換」という用語は、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルまたはベンジルによる、炭素環原子に結合した水素基の置換を意味する。環系が数回置換される場合、置換基は、1つおよび/または複数の炭素環原子上にあり得る。R11およびR12によって形成される複素環状環と縮合する「芳香族環系」に関連して、本発明との関連では、「置換」という用語は、アリールおよびヘテロアリールについて定義されたような対応する置換を意味すると理解される。] [0031] 「二環状の8〜12員カルボシクリル」に関して、本発明との関連では、「置換」は、二環状カルボシクリルの対応する環系の水素原子の1回または数回の置換を意味すると理解される。これに関連して、カルボシクリルの飽和または部分不飽和の環系に結合される置換基は、上記のシクロアルキルのための置換基の群から、すなわち、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキル、またはベンジルから互いに独立して選択され、数回の置換の場合、1つの環員の数個の水素原子および/または数個の環員上の1つの水素原子が置換される。カルボシクリルの芳香族環系に結合される置換基は、上記のアリールまたはヘテロアリールのための置換基の群から、すなわち、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NH−アリール1、N(アリール1)2、N(C1〜6−アルキル)アリール1、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキル、O−C1〜6−アルキル−OH、C(=O)C1〜6−アルキル、NHSO2C1〜6−アルキル、NHCOC1〜6−アルキル、CO2H、CH2SO2−フェニル、CO2−C1〜6−アルキル、OCF3、CF3、−O−CH2−O−、−O−CH2−CH2−O−、−O−C(CH3)2−CH2−、非置換C1〜6−アルキル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピペリジニル、ベンジルオキシ、フェノキシ、フェニル、ナフチル、ピリジニル、−C1〜3−アルキレン−アリール1、ベンジル、チエニル、フリル(ここで、アリール1は、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジニルを表す)から互いに独立して選択される。二環状の8〜12員カルボシクリルの芳香環の環員のための好ましい置換基は、−O−C1〜3−アルキル、非置換C1〜6−アルキル、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OH、SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群、特に、F、Cl、Br、CF3、CH3およびOCH3からなる群から選択され得る。] [0032] 本発明の説明との関連では、式中で使用される記号 は、特定の主要な一般構造への、対応する基の連結を指定する。] [0033] 当業者には、異なる置換基の定義のために使用される同一の基、例えば、基−(C=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−NR11R12における基R11およびR12などはいずれの場合も互いに独立し得ることが理解される。] [0034] 本発明に従う一般式Iに従う化合物の好ましい実施形態では、基R2およびR3は、これらを結合する−N−(CH−)−基と一緒に、一般式(A): に従う複素環状環を形成し、式中、 r、sおよびtは、互いに独立してそれぞれ、0または1を表し、 R19、R20、R21、R22およびR23は、互いに独立してそれぞれHを表すか、あるいはR19、R20、R21、R22およびR23からの2つの隣接する基は、非置換であっても同一または異なる基によって1回または数回置換されていてもよい5または6員縮合アリールまたはヘテロアリール基を形成する。] [0035] 当業者には、複素環状環(A)によって表される一般式(I)の部分構造は、添え字r、sおよびtの特定の値0および1に対して以下の形態: を取り得ることが理解される。] [0036] 当業者には、さらに、R19、R20、R21、R22およびR23からの2つの隣接する(隣り合った)基が、芳香族であるかあるいは隣接する基に結合された炭素原子の一方または両方において不飽和である(縮合)環を形成する場合、この/これらの炭素原子はもう水素基を有することができないことも理解される。] [0037] 例えば、添え字r、sまたはtの1つが0であり、他の2つがいずれの場合も1であり、隣接の基R19およびR20が縮合ベンゼン環を形成する(A)に従う複素環状環については、従って以下の形態: (式中、Rは、R21、R22およびR23からの対応する基を表す) が得られ、添え字r、sまたはtの1つが0であり、他の2つがいずれの場合も1であり、隣接の基R20およびR21またはR22が縮合ベンゼン環を形成する(A)に従う複素環状環については、以下の形態: (式中、Rは、R22またはR23からの対応する基を表す) が得られ、そして添え字r、sまたはtの1つが0であり、他の2つがいずれの場合も1であり、R21、R22およびR23の2つの隣接の基が縮合ベンゼン環を形成する複素環状環(A)については、以下の形態: が得られる。] [0038] 上記の(A)に従う複素環基の環の大きさが許す場合、すなわち、r+s+t=2または3である化合物については、いずれの場合も、隣接する基の2つの対は、縮合環、例えば: を形成することもできる。] [0039] 本発明に従う化合物において、好ましくは、基R4、R4a、R5、R6、R7、R8、R9およびR10のうちの少なくとも1つはHではなく、すなわち、以下の構造(B) は、Hとは異なる少なくとも1つの置換基を含有する。例えば、基R4、R4a、R5、R6、R7、R8、R9およびR10のうちの1、2または3個、特に1または2個は、水素とは異なり得る。] [0040] 本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体において、X、YおよびZは、これらの変数のうちの1つが、置換された窒素原子(すなわち、NR5、NR6またはNR7)を表すか、あるいはどれも置換された窒素原子を表さないように選択される。] [0041] 本発明との関連では、「生理学的に許容し得る塩」という用語は、好ましくは、生理学的に、特にヒトおよび/または哺乳類において使用する場合に許容可能である、本発明に従う化合物の無機または有機酸との塩を意味すると理解される。適切な酸の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、クエン酸、グルタミン酸、1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ1λ6−ベンゾ[d]イソチアゾール−3−オン(サッカリン酸)、モノメチルセバシン酸、5−オキソ−プロリン、ヘキサン−1−スルホン酸、ニコチン酸、2−、3−または4−アミノ安息香酸、2,4,6−トリメチル安息香酸、α−リポ酸、アセチルグリシン、馬尿酸、リン酸および/またはアスパラギン酸である。塩酸の塩(塩酸塩)およびクエン酸の塩(クエン酸塩)が特に好ましい。また、この用語はさらに、構造中に存在する窒素原子の4級化(quaternization)によって得られる化合物(例えば、ピリジル、N−メチルピペリジニル)を意味すると理解される。このような化合物は、例えば、アルキル化によって得ることができ、例えばCl−およびF−などの対イオンと共に対応するカチオンを生じる。] [0042] 本発明の好ましい実施形態では、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体において、基R1は、CH(フェニル)2、フェニル、ナフチル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル(ベンゾチエニル)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ピロリル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリル、キノリニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾチアゾリル、カルバゾリル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル(ジベンゾチエニル)、ベンジルまたは2−フェニルエチルを表し、好ましくは、CH(アリール)2、フェニル、ナフチル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサジアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、イミダゾチアゾリルまたはジベンゾフラニルを表し、特に好ましくは、フェニルまたはナフチルを表し、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基は、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択される。] [0043] 本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体において、基R1は、フェニルまたはナフチルを表し、ここで、フェニルまたはナフチルは、非置換であるか、あるいはメチル、メトキシ、CF3、OCF3、F、ClおよびBrからなる群から選択される同一または異なる基によって1回または数回(例えば、2、3、4または5回)置換されている。] [0044] さらに好ましい実施形態では、本発明に従うスルホンアミド誘導体中の基R1は、4−メトキシ−2,3,6−トリメチルフェニル、4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニル、4−メトキシ−2,3,5−トリメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2−クロロ−6−メチルフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)フェニル、2,6−ジクロロ−4−メトキシフェニル、2,4−ジクロロ−6−メチルフェニル、2−メチルナフチル、2−クロロナフチル、2−フルオロナフチル、2−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−クロロ−2,5−ジメチルフェニル、2,3−ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2−(トリフルオロメチル)フェニル、3−(トリフルオロメチル)フェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルからなる群から選択される。] [0045] さらに好ましい実施形態では、本発明に従うスルホンアミド誘導体中の基R1は、4−メトキシ−2,3,6−トリメチルフェニル、4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニル、2−クロロ−6−メチルフェニル、4−クロロ−2,5−ジメチルフェニル、2−(トリフルオロメチル)フェニル、3−(トリフルオロメチル)フェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルからなる群、好ましくは4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニル、4−クロロ−2,5−ジメチルフェニル、2−(トリフルオロメチル)フェニル、3−(トリフルオロメチル)フェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチルから選択される。] [0046] さらに好ましい実施形態では、本発明に従うスルホンアミド誘導体中の基R1は、4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニル基である。] [0047] 本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体において、基R2は、H、C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、8〜10員ベンゾ縮合(benzo−fused)シクロアルキル、CH(フェニル)2、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基もしくはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜6−シクロアルキル、8〜10員ベンゾ縮合シクロアルキル、CH(フェニル)2、アリールもしくはヘテロアリールを表し、ここで、基C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレンおよびアリールは、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは1回または数回置換されており、特にアリールは、非置換であるか、あるいは−CH2−O−CH2−O、−O−CH2−O−CH2−、C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる基によって1回または数回置換されている。] [0048] 本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体において、基R2は、H、C1〜6−アルキル、シクロプロピル、CH(フェニル)2、フェニル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリル、キノリニル、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたフェニル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリルもしくはキノリニルを表し、ここで、フェニル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリルおよびキノリニルは、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されており、基は、−CH2−O−CH2−O、−O−CH2−O−CH2−、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3およびOHからなる群から互いに独立して選択される。] [0049] 本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体において、基R2は、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルまたはシクロプロピルを表す。] [0050] 本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体において、基R2は、H、メチル、エチルまたはシクロプロピルを表す。] [0051] 好ましくは、本発明に従うスルホンアミド誘導体中のR3は、H、−C(=O)−NR11R12、−C(=O)−OR13、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表すことができ、ここで、基C1〜6−アルキル、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは1回または数回置換されており、特にアリールおよびヘテロアリールは、非置換であるか、あるいはC1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる基によって1回または数回置換されている。] [0052] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R3は、H、−C(=O)−NR11R12、−C(=O)−OR13、フェニル、ナフチル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリルまたはキノリニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリルまたはキノリニルは、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されており、基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3およびOHからなる群から互いに独立して選択される。] [0053] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R3は、Hまたは非置換フェニルを表す。] [0054] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R2およびR3は、これらを結合する−N−(CH−)−基と一緒に、非置換またはモノ置換またはポリ置換(例えば、ジ置換、トリ置換またはテトラ置換)の4、5、6または7員、好ましくは5、6または7員複素環状環を形成し、この複素環状環は、環員として酸素原子を含有してもよく、そして1つまたは2つの6員芳香環(ベンゾ基)と縮合することができる。] [0055] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R2およびR3は、これらを結合する−N−(CH−)−基と一緒に5または6員の非置換、一置換または二置換の複素環状環を形成し、この複素環状環は、酸素原子を含有してもよく、そして6員芳香環(ベンゾ基)と縮合することができる。] [0056] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R4およびR4aは、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたフェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルまたはピリジニルは、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基は、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択される。] [0057] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R4およびR4aは、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジニル、ベンジルまたはフェネチルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジニル、またはベンジルおよびフェネチルの芳香族部分は、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基は、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択される。] [0058] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R4およびR4aは、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、フェニルまたはピリジニルを表し、ここで、フェニルおよびピリジニルはいずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基は、好ましくは、メトキシ、メチル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3および−OCF3からなる群から互いに独立して選択される。] [0059] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R4aは、Hまたはフェニル、特にHを表す。] [0060] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R4は、H、メチル、エチル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択される基を表し、ここで、フェニルおよびピリジニルはいずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基は、好ましくは、メトキシ、メチル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3および−OCF3からなる群から互いに独立して選択され、そしてR4aはHを表す。] [0061] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R5、R6およびR7は、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルまたはフェニルを表す。] [0062] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R8、R9およびR10は、互いに独立してそれぞれ、H、−CF3、−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−NR11R12、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニル、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたフェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルまたはピリジニルは、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基は、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択される。] [0063] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R8、R9およびR10は、互いに独立してそれぞれ、H、−CF3、−C(=O)−NR11R12、−(CH2)−NR11R12、−(CH2)2−NR11R12、−(CH2)3−NR11R12、−(CH2)−(C=O)−NR11R12、−(CH2)2−(C=O)−NR11R12、−(CH2)3−(C=O)−NR11R12、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニル、または−(CH2)−、−(CH2)2−もしくは−(CH2)3−基を介して結合されたフェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルまたはピリジニルは、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基は、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択される。] [0064] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R8、R9およびR10は、互いに独立してそれぞれ、H、−CF3、−C(=O)−NR11R12、−(CH2)−NR11R12、−(CH2)2−NR11R12、−(CH2)3−NR11R12、−(CH2)−(C=O)−NR11R12、−(CH2)2−(C=O)−NR11R12、−(CH2)3−(C=O)−NR11R12、フェニルもしくはピリジニル、または−(CH2)−、−(CH2)2−もしくは−(CH2)3−基を介して結合されたフェニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニルおよびピリジニルは、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基は、好ましくは、メトキシ、メチル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3および−OCF3からなる群から互いに独立して選択される。] [0065] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R11およびR12は、互いに独立してそれぞれ、H、置換または非置換C1〜6−アルキルまたはC3〜8−シクロアルキルを表すか、 あるいは 基−NR11R12は、一般式IIaa に従うタイプの複素環状環を表し、式中、 X1は、O、S、NR18CH2、C(H)(ハロゲン)またはC(ハロゲン)2を表し、ここで、ハロゲンは、好ましくは、F、ClまたはBrを示し、R18は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、好ましくはフェニルもしくはナフチル、または1もしくは2個のNヘテロ原子を有するヘテロアリール、好ましくは5〜6員ヘテロアリール、特にピリジニルを表すか、あるいはR18は、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、好ましくはフェニルもしくはナフチル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合された1もしくは2個のNヘテロ原子を有するヘテロアリール、好ましくは5〜6員ヘテロアリール、特にピリジニルを表し、 そして RaおよびRaaは、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、F、ClまたはBrを表し、 sおよびtは、互いに独立してそれぞれ、0、1または2を表すが、ただしs+t=0、1、2または3であり、 上記基C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、C1〜3−アルキレン、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されていてもよく、置換基は、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択される。] [0066] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R11およびR12は、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを表すか、 あるいは 基−NR11R12は、 からなる群から選択される複素環状環を表し、式中、RaおよびRaaは、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、F、ClまたはBrを表し、そしてRbは、メチル、フェニルまたはピリジニルを表し、ここで、フェニルまたはピリジニルは、C1〜6−アルキレン架橋によって結合可能であり、非置換であるか、あるいはメチル、メトキシ、FおよびClからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる置換基によって1回または数回(例えば、2回または3回)置換されている。] [0067] −C1〜6−アルキレン−NR11R12基において、上記の−NR11R12基は、いずれの場合も、−C1〜6−アルキレン−架橋によって、特に、−(CH2)−、−(CH2)2−または−(CH2)3−基によって、基本構造に連結されている。] [0068] 言及される定義において、−(C=O)−NR11R12基は、好ましくは、 からなる群から選択される基を表すことができ、式中、RaおよびRaaは、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、F、ClまたはBrを表し、そしてRbは、メチル、フェニルまたはピリジニルを表し、ここで、フェニルまたはピリジニルは、C1〜6−アルキレン架橋によって結合可能であり、非置換であるか、あるいはメチル、メトキシ、FおよびClからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる置換基によって1回または数回(例えば、2回または3回)置換されている。] [0069] 言及される−C1〜6−アルキレン−C(=O)−NR11R12の定義において、上記の基は、いずれの場合も、C1〜6−アルキレン架橋によって、特に、−(CH2)−、−(CH2)2−または−(CH2)3−基によって、基本構造に連結されている。] [0070] 本明細書において言及される定義において、−NR11R12基は、特に、 からなる群から選択される基を表すことができる。] [0071] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R13は、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ベンジルまたはフェネチルを表す。] [0072] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R14は、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、−C(=O)−R15、フェニル、フリル、チオフェニルもしくはピリジニル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたフェニル、フリル、チオフェニルもしくはピリジニルを表す。] [0073] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R15は、メチル、エチル、フェニル、フリル、チオフェニルもしくはピリジニル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたフェニル、フリル、チオフェニルもしくはピリジニルを表す。] [0074] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R16は、H、メチル、エチル、フェニル、フリル、チオフェニルもしくはピリジニル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたフェニル、フリル、チオフェニルもしくはピリジニルを表す。] [0075] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、R17は、H、メチル、エチル、フェニル、フリル、チオフェニルもしくはピリジニル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたフェニル、フリル、チオフェニルもしくはピリジニルを表す。] [0076] 本発明に従う好ましいスルホンアミド誘導体は、以下の部分構造 が、 からなる群から選択される化合物でもある。] [0077] 本発明に従う好ましいスルホンアミド誘導体は、pが0を表し、そして、以下の部分構造 が、 からなる基B1から選択される基を表すように、X、YおよびZが選択されたスルホンアミド誘導体である。] [0078] 本発明に従う好ましいスルホンアミド誘導体は、さらに、pが1を表し、そして部分構造(B)が、 からなる基B2から選択される基を表すように、X、YおよびZが選択されたスルホンアミド誘導体である。] [0079] 本発明に従う好ましいスルホンアミド誘導体は、さらに、pが2を表し、そして部分構造(B)が、以下の基: を表すように、X、YおよびZが選択されたスルホンアミド誘導体である。] [0080] 本発明に従う好ましいスルホンアミド誘導体は、さらに、 好ましくは、p=1であり、そして XがCR8を表し、 YがCR9を表し、そして ZがSを表すか、 あるいは XがSを表し、 YがCR9を表し、そして ZがNを表すか、 あるいは XがCR8を表し、 YがNを表し、そして ZがOを表すか、 あるいは XがCR8を表し、 YがCR9を表し、そして ZがNR7を表すか、 あるいは XがSを表し、 YがCR9を表し、そして ZがCR10を表すか、 あるいは XがNを表し、 YがCR9を表し、そして ZがNR7を表すか、 あるいは XがOを表し、 YがCR9を表し、そして ZがNを表すか、 あるいは XがNR5を表し、 YがNを表し、そして ZがCR10を表すか、 あるいは XがCR8を表し、 YがNを表し、そして ZがNR7を表す、 スルホンアミド誘導体である。] [0081] 特に本発明に従う好ましいスルホンアミド誘導体は、さらに、pが1を表し、そして部分構造(B)が、 からなる群から選択される基を表すように、X、YおよびZが選択されたスルホンアミド誘導体である。] [0082] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、部分構造 中のm、nおよびQは、この部分構造が、単結合、−(CH2)−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)−O−(CH2)−、−(CH2)2−O−(CH2)、−(CH2)−O−(CH2)2、−(CH2)2−O−(CH2)2および−(CH2)−O−からなる群から選択されるように選択される。] [0083] 本発明に従うスルホンアミド誘導体のさらに好ましい実施形態では、pは0または1、好ましくは1を表す。] [0084] 本発明に従う同様に好ましい一般式Iの置換スルホンアミド誘導体は、 mおよびnが、互いに独立してそれぞれ、0、1または2を表し、 pが、0、1または2を表し、 Qが、単結合、−CH2−または−O−を表し、 Xが、N、NR5、O、SまたはCR8を表し、 Yが、N、NR6、O、SまたはCR9を表し、 Zが、N、NR7、O、SまたはCR10を表し、 R1が、CH(フェニル)2、フェニル、ナフチル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル(ベンゾチエニル)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ピロリル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリル、キノリニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾチアゾリル、カルバゾリル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル(ジベンゾチエニル)、ベンジルまたは2−フェニルエチルを表し、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、 R2が、H、C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、8〜10員ベンゾ縮合シクロアルキル、CH(フェニル)2、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基もしくはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜6−シクロアルキル、8〜10員ベンゾ縮合シクロアルキル、CH(フェニル)2、アリールもしくはヘテロアリールを表し、基C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレンおよびアリールが、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは1回または数回置換されており、特にアリールが、非置換であるか、あるいは−CH2−O−CH2−O−、−O−CH2−O−CH2−、C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる基によって1回または数回置換されており R3が、H、−C(=O)−NR11R12、−C(=O)−OR13、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表し、基C1〜6−アルキル、アリールおよびヘテロアリールが、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは1回または数回置換されており、特にアリールおよびヘテロアリールが、非置換であるか、あるいはC1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる基によって1回または数回置換されており、ここで、R2およびR3の両方がHを表すことはないか、あるいは R2およびR3が、これらを結合する−N−(CH−)−基と一緒に、4、5、6または7員の複素環状環を形成し、この複素環状環が、環員として酸素原子を含有してもよく、そして1つまたは2つの6員芳香環(ベンゾ基)と縮合することができ、 R4およびR4aが、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたフェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルまたはピリジニルが、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、 R5、R6およびR7が、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜4−アルキルまたはフェニルを表し、 R8、R9およびR10が、互いに独立してそれぞれ、H、−CF3、−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−NR11R12、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニル、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたフェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルまたはピリジニルが、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、 好ましくは、基R4、R4a、R5、R6、R7、R8、R9およびR10のうちの少なくとも1つがHを表さず、 R11およびR12が、互いに独立してそれぞれ、H、置換または非置換C1〜6−アルキルまたはC3〜8−シクロアルキルを表すか、 あるいは 基−NR11R12が、一般式IIaa (式中、X1は、O、S、NR18、CH2、C(H)(ハロゲン)またはC(ハロゲン)2を表し、ここで、ハロゲンは、好ましくは、F、ClまたはBrを示し、R18は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、好ましくはフェニルもしくはナフチル、または1もしくは2個のNヘテロ原子を有するヘテロアリール、好ましくは5〜6員ヘテロアリール、特にピリジニルを表すか、あるいはR18は、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、好ましくはフェニルもしくはナフチル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合された1もしくは2個のNヘテロ原子を有するヘテロアリール、好ましくは5〜6員ヘテロアリール、特にピリジニルを表し、上記基C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、C1〜3−アルキレン、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されていてもよく、置換基は、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、 RaおよびRaaは、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、F、ClまたはBrを表し、そして sおよびtは、互いに独立してそれぞれ、0、1または2を表すが、ただしs+t=0、1、2または3である) に従うタイプの複素環状環を表し、 R13が、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ベンジルまたはフェネチルを表し、 場合により、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基、これらの生理学的に許容し得る塩および/またはこれらのN−オキシドの形態である、置換スルホンアミド誘導体である。] [0085] 本発明に従う同様に好ましい一般式Iの置換スルホンアミド誘導体は、 mおよびnが、互いに独立してそれぞれ、0、1または2を表し、 pが、0、1または2を表し、 Qが、単結合、−CH2−または−O−を表し、 Xが、N、NR5、O、SまたはCR8を表し、 Yが、N、NR6、O、SまたはCR9を表し、 Zが、N、NR7、O、SまたはCR10を表し、 R1がフェニルまたはナフチルを表し、ここで、フェニルまたはナフチルが、非置換であるか、あるいはメチル、メトキシ、CF3、OCF3、F、ClおよびBrからなる群から選択される同一または異なる基によって1回または数回(例えば、2、3、4または5回)置換されており、 R2が、H、C1〜6−アルキル、シクロプロピル、CH(フェニル)2、フェニル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリル、キノリニル、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたフェニル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリルもしくはキノリニルを表し、ここで、フェニル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリルおよびキノリニルが、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されており、基が、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3およびOHからなる群から互いに独立して選択され、 R3が、H、−C(=O)−NR11R12、−C(=O)−OR13、フェニル、ナフチル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリルまたはキノリニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリルまたはキノリニルがいずれの場合も非置換であるか、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されており、基が、チル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3およびOHからなる群から互いに独立して選択され、ここで、R2およびR3の両方が同時にHを表すことはないか、あるいは R2およびR3が、これらを結合する−N−(CH−)−基と一緒に、4、5、6または7員、好ましくは5、6または7員の複素環状環を形成し、この複素環状環は酸素原子を含有してもよく、そして1つまたは2つの6員芳香環(ベンゾ基)と縮合することができ、 R4およびR4aが、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジニル、ベンジルまたはフェネチルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジニル、またはベンジルおよびフェネチルの芳香族部分が、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基が、好ましくは−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、 R5、R6およびR7が、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルまたはフェニルを表し、 R8、R9およびR10が、互いに独立してそれぞれ、H、−CF3、−C(=O)−NR11R12、−(CH2)−NR11R12、−(CH2)2−NR11R12、−(CH2)3−NR11R12、−(CH2)−(C=O)−NR11R12、−(CH2)2−(C=O)−NR11R12、−(CH2)3−(C=O)−NR11R12、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニル、または−(CH2)−、−(CH2)2−もしくは−(CH2)3−基を介して結合されたフェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルまたはピリジニルが、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、 基R4、R4a、R5、R6、R7、R8、R9およびR10のうちの少なくとも1つがHを表さず、 R11およびR12が、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを表すか、 あるいは 基−NR11R12が、 (式中、RaおよびRaaは、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、F、ClまたはBrを表し、そしてRbは、メチル、フェニルまたはピリジニルを表し、ここで、フェニルまたはピリジニルは、C1〜6−アルキレン架橋によって結合可能であり、非置換であるか、あるいはメチル、メトキシ、FおよびClからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる置換基によって1回または数回(例えば、2回または3回)置換されている) からなる群から選択される複素環状環を表し、 R13が、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ベンジルまたはフェネチルを表し、 場合により、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基、これらの生理学的に許容し得る塩および/またはこれらのN−オキシドの形態である、置換スルホンアミド誘導体である。] [0086] 本発明に従う同様に好ましい一般式Iの置換スルホンアミド誘導体は、 mおよびnが、互いに独立してそれぞれ、0、1または2を表し、 Qが、単結合、−CH2−または−O−を表し、 以下の部分構造 が、上記の基B1またはB2から選択される基を表すように、pおよびX、Y、Zが選択され、 R1がフェニルまたはナフチルを表し、ここで、フェニルまたはナフチルが、非置換であるか、あるいはメチル、メトキシ、CF3、OCF3、F、ClおよびBrからなる群から選択される同一または異なる基によって1回または数回(例えば、2、3、4または5回)置換されており、 R2が、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルまたはシクロプロピルを表し、 R3がHまたはフェニルを表し、ここで、フェニルが、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されており、基が、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3およびOHからなる群から互いに独立して選択され、ここで、R2およびR3の両方が同時にHを示すことはないか、あるいは R2およびR3が、これらを結合する−N−(CH−)−基と一緒に、4、5、6または7員、好ましくは5、6または7員の複素環状環を形成し、この複素環状環が、酸素原子を含有してもよく、そして1つまたは2つの6員芳香環(ベンゾ基)と縮合することができ、 R4およびR4aが、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジニル、ベンジルまたはフェネチルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジニル、またはベンジルおよびフェネチルの芳香族部分が、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、 R5、R6およびR7が、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルおよびフェニルを表し、 R8、R9およびR10が、互いに独立してそれぞれ、H、−CF3、−C(=O)−NR11R12、−(CH2)−NR11R12、−(CH2)2−NR11R12、−(CH2)3−NR11R12、−(CH2)−(C=O)−NR11R12、−(CH2)2−(C=O)−NR11R12、−(CH2)3−(C=O)−NR11R12、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニル、または−(CH2)−、−(CH2)2−もしくは−(CH2)3−基を介して結合されたフェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルまたはピリジニルが、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、 基R4、R4a、R5、R6、R7、R8、R9およびR10のうちの少なくとも1つがHを表さず、 R11およびR12が、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを表すか、あるいは 基−NR11R12が、 (式中、RaおよびRaaは、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、F、ClまたはBrを表し、そしてRbは、メチル、フェニルまたはピリジニルを表し、ここで、フェニルまたはピリジニルは、C1〜6−アルキレン架橋によって結合可能であり、非置換であるか、あるいはメチル、メトキシ、FおよびClからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる置換基によって1回または数回(例えば、2回または3回)置換されている) からなる群から選択される複素環状環を表し、 場合により、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基、これらの生理学的に許容し得る塩および/またはこれらのN−オキシドの形態である、置換スルホンアミド誘導体である。] [0087] 本発明に従う一般式Iの特に好ましい置換スルホンアミド誘導体は、 mおよびnが、互いに独立してそれぞれ、0、1または2を表し、 pが1を表し、 Qが、単結合、−CH2−または−O−を表し、 以下の部分構造 が、 からなる群から選択される基を表すように、pおよびX、YおよびZが選択され、 R1がフェニルまたはナフチルを表し、ここで、フェニルまたはナフチルが、非置換であるか、あるいはメチル、メトキシ、CF3、OCF3、F、ClおよびBrからなる群から選択される同一または異なる基によって1回または数回(例えば、2、3、4または5回)置換されており、 R2が、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルまたはシクロプロピルを表し、 R3がHまたはフェニルを表し、ここで、フェニルが、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されており、基が、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3およびOHからなる群から互いに独立して選択され、ここで、R2およびR3の両方が同時にHを示すことはないか、あるいは R2およびR3が、これらを結合する−N−(CH−)−基と一緒に、1つまたは2つの6員芳香環(ベンゾ基)と縮合し得る4、5、6または7員、好ましくは5、6または7員複素環状環を形成し、 R4が、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジニル、ベンジルまたはフェネチルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジニル、またはベンジルおよびフェネチルの芳香族部分が、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、 R4aがHまたはフェニルを表し、ここで、フェニルが、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、 R8およびR9が、互いに独立してそれぞれ、H、−C(=O)−NR11R12、−(CH2)−NR11R12、−(CH2)2−NR11R12、−(CH2)3−NR11R12、−(CH2)−(C=O)−NR11R12、−(CH2)2−(C=O)−NR11R12、−(CH2)3−(C=O)−NR11R12、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニル、または−(CH2)−、−(CH2)2−もしくは−(CH2)3−基を介して結合されたフェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルまたはピリジニルが、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、 基R4、R4a、R8およびR9のうちの少なくとも1つがHを表さず、 基−NR11R12が、 からなる群から選択される基を表し、 場合により、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基、これらの生理学的に許容し得る塩および/またはこれらのN−オキシドの形態の形態である、置換スルホンアミド誘導体である。] [0088] 本発明に従う非常に特に好ましいスルホンアミド誘導体は、] [0089] ] [0090] からなる群から選択され、場合により、これらの生理学的に許容し得る塩の形態である。] [0091] 上記で使用される本発明に従う化合物の個々の実施形態の番号付けは、本発明の以下の説明において、特に実施例の説明において保持される。] [0092] 本発明に従う化合物は、ヒトB1R受容体またはラットのB1R受容体においてアンタゴニスト作用を有する。本発明の好ましい実施形態では、本発明に従う化合物は、ヒトB1R受容体(hB1R)およびラットのB1R受容体(rB1R)の両方においてアンタゴニスト作用を有する。] [0093] 10μmの濃度のFLIPRアッセイにおいて、ヒトB1R受容体および/またはラットのB1R受容体に対して少なくとも15%、25%、50%、70%、80%または90%の阻害を示す化合物が特に好ましい。10μmの濃度で、少なくとも70%、特に少なくとも80%、そして特に好ましくは少なくとも90%のヒトB1R受容体およびラットのB1R受容体に対する阻害を示す化合物は非常に特に好ましい。] [0094] 物質のアゴニスト作用またはアンタゴニスト作用は、ヒトおよびラット種のブラジキニン1受容体(B1R)において、異所的に発現する細胞株(CHOK1細胞)により、蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR)においてCa2+感受性色素(Fluo−4)を用いて定量化することができる。活性化%における数字は、Lys−Des−Arg9−ブラジキニン(0.5nM)またはDes−Arg9−ブラジキニン(100nM)を添加した後のCa2+シグナルに基づく。アンタゴニストは、アゴニストの添加後のCa2+流入の抑制をもたらす。達成可能な最大阻害と比較した阻害%が記載される。] [0095] 本発明に従う物質は、例えば、種々の疾患に関連するB1Rに作用するので、これらは、薬剤中の薬学的有効化合物として適している。従って、本発明は、本発明に従う少なくとも1つの置換スルホンアミド誘導体、ならびに場合により適切な添加剤および/または補助物質および/または場合によりさらなる有効化合物を含有する薬剤も提供する。] [0096] 本発明に従う薬剤は、場合により、本発明に従う少なくとも1つの置換スルホンアミド誘導体に加えて、適切な添加剤および/または補助物質、すなわち、キャリア材料、充填剤、溶媒、希釈剤、色素および/または結合剤も含有し、液体薬剤形態として、注射溶液、ドロップまたはジュースの形態で、あるいは半固体薬剤形態として、顆粒、錠剤、ペレット、パッチ、カプセル、膏薬/スプレー式膏薬またはエアロゾルの形態で投与され得る。使用すべき補助物質などの選択およびその量は、薬剤が、口(orally)、経口(perorally)、非経口、静脈内、腹腔内、皮内、筋肉内、経鼻、経頬、経直腸または局所(例えば、皮膚、粘膜または目に)のどれで投与されるかに依存する。錠剤、被覆錠剤(coated tablet)、カプセル、顆粒、ドロップ、ジュースおよびシロップの形態の製剤は経口投与に適しており、溶液、懸濁液、容易に再構成可能な乾燥製剤およびスプレーは、非経口、局所および吸入投与に適している。デポー、溶解形態または膏薬における本発明に従うスルホンアミド誘導体は、場合により皮膚の浸透を促進する薬剤を添加して、経皮投与のために適切な製剤である。経口または経皮的に使用され得る製剤の形態は、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体を遅延させて放出することができる。本発明に従う置換スルホンアミド誘導体は、例えば埋没物または埋め込みポンプなどの非経口長期デポー形態で使用することもできる。原則として、当業者に知られている他のさらなる有効化合物は、本発明に従う薬剤に添加することができる。] [0097] 患者に投与すべき有効化合物の量は、患者の体重、投与モード、疾患の徴候および重症度に応じて変わる。0.00005〜50mg/kg、好ましくは0.01〜5mg/kgの本発明に従う少なくとも1つの置換スルホンアミド誘導体が従来どおりに投与される。] [0098] 薬剤の好ましい形態では、そこに含有される本発明に従う置換スルホンアミド誘導体は、純粋なジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーとして、ラセミ体として、あるいはジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーの非等モルまたは等モル混合物として存在する。] [0099] B1Rは、特に、痛みの事象に関与する。従って、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体は、痛み、特に、急性痛、内臓痛、神経障害痛、慢性痛または炎症痛の治療のための薬剤を製造するために使用することができる。] [0100] 従って、本発明は、痛み、特に、急性痛、内臓痛、神経障害痛、慢性痛または炎症痛の治療のための薬剤を製造するための、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体の使用も提供する。] [0101] また本発明は、糖尿病、呼吸器の疾患(例えば、気管支喘息、アレルギー、COPD/慢性閉塞性肺疾患または嚢胞性線維症)、炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎またはCD/クローン病)、神経疾患(例えば、多発性硬化症または神経変性)、皮膚の炎症(例えば、アトピー性皮膚炎、乾癬または細菌感染症)、リウマチ性疾患(例えば、関節リウマチまたは変形性関節症)、敗血性ショック、再灌流症候群(例えば、心筋梗塞または脳卒中の後)、肥満の治療のための薬剤、および血管新生阻害薬としての薬剤を製造するための、本発明に従う置換スルホンアミド誘導体の使用も提供する。] [0102] これに関連して、上記の使用の1つにおいて、使用される置換スルホンアミド誘導体が、純粋なジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーとして、ラセミ体として、あるいはジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーの非等モルまたは等モル混合物として存在するのが好ましいことがある。] [0103] また本発明は、治療的に活性な用量の本発明に従う置換スルホンアミド誘導体または本発明に従う薬剤を投与することによって、特に上記の徴候の1つにおいて、その治療を必要としている非ヒト哺乳類またはヒトを治療するための方法も提供する。] [0104] また本発明は、治療的に活性な用量の本発明に従う置換スルホンアミド誘導体または本発明に従う薬剤を投与することによって、その治療を必要としている非ヒト哺乳類またはヒトの痛み、特に、急性痛、内臓痛、神経障害痛、慢性痛または炎症痛を治療するための方法も提供する。] [0105] また本発明は、以下の記載、実施例および特許請求の範囲において記載される本発明に従う置換スルホンアミド誘導体を製造するための方法も提供する。本発明に従う化合物を製造するための一般的な合成方法がまず説明され、以下の略語が使用される: 9−BBN=9−ボラビシクロ[3,3,1]ノナン BOP=1−ベンゾトリアゾリルオキシ−トリス−(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスファート Bu=ブチル CDI=1,1’−カルボニルジイミダゾール DBU=1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ−7−エン DCC=ジシクロヘキシルカルボジイミド DCE=1,2−ジクロロエタン MC=塩化メチレン DIPEA=N,N−ジイソプロピルアミン DMAP=4−ジメチルアミノピリジン DMF=N,N−ジメチルホルムアミド DMS=ジメチルスルフィド DMSO=ジメチルスルホキシド EDCI=N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩 Et=エチル HATU=N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジノ−1−イルメチレンメタン−アミニウムヘキサフルオロホスファートN−オキシド HBTU=O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート HOAt=1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール HOBt=1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、適切な場合には水和物として Me=メチル Ms=メタンスルホニル PFPTFA=ペンタフルオロフェニルトリフルオロアセタート PFP=ペンタフルオロフェノール PyBOP=ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスファート TBTU=O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート TFA=トリフルオロ酢酸 THF=テトラヒドロフラン TLC=薄層クロマトグラフィ TEMPO=2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル TMSOTf=トリメチルシリルトリフレート PTSA=p−トルエンスルホン酸] [0106] 保護基(PG)は、適切な窒素保護基、好ましくは、エチルオキシカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、アセチル(Ac)またはベンジル(Bn)である。] [0107] カルボン酸のための好ましい保護基は、保護されたヒドロキシ基が、メチルカルボン酸エステル(−CO2Me)、エチルカルボン酸エステル(−CO2Et)またはtert−ブトキシカルボン酸エステル(−CO2tertBu)を形成するように選択される。] [0108] アルコールのための好ましい保護基は、トリメチルシリル(TMS)、トリエチシリル(TES)、tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)などのシリルベースの保護基である。] [0109] 保護基は、例えば、(a)非特許文献12、ならびに(b)非特許文献13、および696−926頁に記載されているように、当業者に知られている従来の文献の方法によって、導入および切断することができる。] [0110] 場合によっては、適切であれば反応ステップのシーケンスが変更可能であることは当業者に理解され得る。] [0111] ジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーの分離は、当業者に知られている従来の方法、例えば、再結晶、クロマトグラフィ、または特に、HPLCクロマトグラフィ、または場合によりキラル酸または塩基を用いる結晶化および塩の分離、またはキラルHPLCクロマトグラフィによって行われる(非特許文献14)。] [0112] 本発明に従うタイプ(I)の化合物を製造するための方法は、以下の式1において再現される: 式1 アミン(II)は、好ましくはTHF、MC、ジエチルエーテル、ジオキサン、DMFまたはアセトニトリルなどの有機溶媒中、硫酸ナトリウムもしくは硫酸マグネシウム、酸化リンなどの脱水剤、または、例えばCDI、DCC(場合により、ポリマーに結合)、TBTU、HATU、EDCI、PyBOPもしくはPFPTFAなどの試薬の存在下、HOAtまたはHOBtおよび有機塩基、例えばDIPEA、トリエチルアミンまたはピリジンも存在させて、カルボン酸(III)を用いるアミド形成において反応されて、本発明に従う一般式(I)の化合物を生じる。しかしながら、アミド結合は、特定の酸を対応する酸クロリドまたは酸無水物へ転化させ、それに続いて、特定のアミンと反応させることによって達成することもできる。酸クロリドの製造は、場合により、THF、MC、ジエチルエーテル、ジオキサン、DMFまたはアセトニトリルなどの溶媒中、SOCl2、PCl3、PCl5または1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミンとの反応によって行うことができる。] [0113] 1.アミン単位: 使用されるアミン単位、一般式(II)の化合物は市販されているか、文献、例えば、特許文献12、特許文献13、および非特許文献15から知られているか、あるいは以下に記載されるように製造することができる。] [0114] アミン単位を合成するための一般的な方法 一般式(IIa)および(IIb)のアミンの合成 式2 PG=適切なアミン保護基、例えば、Boc、Cbz、Ac、エトキシカルボニル W=ハロゲン(Cl、Br、I)、Omsまたは別の適切な脱離基 Ri=好ましくは、Me、Et Rii=好ましくは、OMe、OEt、N(Me)OMe(ワインレブアミド) X’=Y’=Z’=O、S、N、C o=1〜6] [0115] 一般式(IV)の化合物は、場合により、当業者に知られている方法により適切なアミン保護基を導入することによって、対応する非保護アミンから製造することができる。] [0116] 一般式(IV)の化合物は、好ましくは0℃〜120℃の温度で、好ましくは塩化チオニル、塩化アセチル、無水酢酸、硫酸および塩酸からなる群からの少なくとも酸クロリドまたは酸無水物または酸を用いて、好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、MC、DMFおよびDMSOからなる群から選択される少なくとも1つの溶媒中、アルコールと反応されて、一般式(V)を有する化合物を生じる。] [0117] 一般式(VI)の化合物は、対応するアミン保護基の導入により、一般式(V)の化合物から得られる。一般式(V)の化合物(場合により、対応する塩酸塩の形態)は、好ましくは0℃〜80℃の温度で、好ましくは炭酸セシウム、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンおよびピリジンからなる群から選択される過剰の塩基の存在下、好ましくは水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトニトリル、MC、THF、ジオキサン、トルエン、DMFおよびDMSOからなる群から選択される少なくとも1つの溶媒中、好ましくは二炭酸ジ−tert−ブチル、O−(tert−ブトキシカルボニル)ヒドロキシルアミン、炭酸1,2,2,2−テトラクロロエチルtert−ブチル、S−ピリジン−2−イルカルボノチオ酸O−tert−ブチル、tert−ブチルカルボンアジダート、1−(tert−ブトキシカルボニル)ベンゾトリアゾールからなる群から選択される少なくとも1つの適切な試薬と反応されて、一般式(VI)の化合物を生じる。] [0118] あるいは、Rii=N(Me)OMe(ワインレブアミド)である一般式(VI)の化合物は、好ましくは、好ましくは−70℃〜100℃の温度で、適切な反応媒体中、好ましくはジエチルエーテル、THF、アセトニトリル、メタノール、エタノール、DMFもしくはMC、または対応する混合物中、場合により、好ましくはBOP、DCC(場合により、固相に結合)、EDCI、HATU、HBTU、HOAtからなる群から選択されるカップリング試薬の存在下、場合により、好ましくは炭酸カリウムおよび炭酸セシウムからなる群から選択される少なくとも1つの無機塩基、または好ましくはトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、4,4−ジメチルアミノピリジンおよびジイソプロピルエチルアミンからなる群から選択される有機塩基の存在下、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩との反応によって一般式(IV)のカルボン酸から得られる。しかしながら、アミド結合は、酸を対応する酸クロリドまたは酸無水物へ転化させ、それに続いて、特定のアミンと反応させることによって達成することもできる。酸クロリドは、−78℃〜100℃の間の温度で、場合により、THF、MC、ジエチルエーテル、ジオキサン、DMFまたはアセトニトリルなどの溶媒中、SOCl2、PCl3、PCl5または1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミンとの反応によって製造することができる。] [0119] 一般式(VI)の化合物は、好ましくは−78℃〜50℃の温度で、好ましくはTHF、ジエチルエーテル、トルエンまたはMCからなる群から選択される少なくとも1つの溶媒中、好ましくは水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化リチウムトリ−tert−ブトキシアルミニウム、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムからなる群から選択される少なくとも1つの還元剤と反応されて、一般式(VII)の化合物を生じる。] [0120] 一般式(VIII)の化合物は、例えばハロゲンまたはメシラートなどの適切な脱離基の導入によって一般式(VII)の化合物から得られる。] [0121] 一般式(VII)の好ましい化合物は、好ましくは0℃〜80℃の温度で、好ましくはMC、ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、アセトニトリルおよびDMFからなる群から選択される少なくとも1つの溶媒中、好ましくは塩化メチルスルホニル、塩化トリフルオロメチルスルホニル、塩化トリルスルホニルからなる群から選択される塩化スルホニル、ならびに好ましくは炭酸セシウム、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンおよびピリジンからなる群から選択される少なくとも1つの塩基と反応されて、一般式(VIII)の化合物(W=OMs)を生じる。] [0122] 一般式(VIII)の化合物は、好ましくは0℃〜80℃の温度で、好ましくは炭酸セシウム、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンおよびピリジンからなる群から選択される過剰の塩基の存在下、好ましくはMC、ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、アセトニトリル、トルエンおよびDMFからなる群から選択される少なくとも1つの溶媒中、適切なアミンと反応されて、一般式(IX)の化合物を生じる。] [0123] あるいは、一般式(IX)の化合物は、一般式(X)の化合物から得ることができ、一般式(X)の化合物は同様に一般式(VI)の化合物から合成される。] [0124] 一般式(X)の化合物を生じさせるアルデヒド官能基の遊離は、化合物(VI)と適切な還元剤との反応によって行われる。これに関連して、THF、ジエチルエーテル、トルエンまたはMCなどの溶媒中の水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化リチウムトリ−tert−ブトキシアルミニウム、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムまたはビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムヒドリドクロリド(シュワルツ試薬)も使用することができる。反応時間は好ましくは5分〜7時間の間であり、反応温度は、好ましくは−78℃〜50℃の間で変わり得る。] [0125] さらに、一般式(X)の化合物は、好ましくは−78℃〜200℃の温度で、TEMPO/NaOCl、酸化マンガン(IV)、二クロム酸ピリジニウム、クロロクロム酸ピリジニウム、(COCl)2/DMSO/トリエチルアミンまたはデス−マーチン・ペルヨージナン(Dess−Martin periodinone)などの適切な酸化剤の存在下、必要に応じて、酢酸または酢酸ナトリウムの存在下、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテルまたはこれらの混合物などの適切な溶媒中、酸化によって一般式(VII)の化合物から得ることができる。] [0126] 還元的アミノ化において、一般式(X)の化合物はアミンと反応され、次に、形成されたイミンが還元されて、アミン(IX)(o=1)が生じる。適切な還元剤は、例えば、NaBH4、NaBH(OAc)3、NaCNBH3、NH4CNBH3、ポリマー結合シアノ水素化ホウ素、ボラン−ピリジン錯体またはトリエチルシランである。反応は、例えば、メタノール、エタノール、MC、DCE、アセトニトリル、THF、トルエン、水、DMSO、DMF、1−メチル−2−ピロリジン−2−オンなどの溶媒または溶媒の混合物中で実行することができる。例えば、HCl(ガスまたは水溶液として)、酢酸、TFA、ZnCl2、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジン、MgSO4、Na2SO4またはモレキュラーシーブなどの補助試薬も使用されることが多い。しかしながら、形成されたイミンは、例えばメタノールまたはエタノールなどの溶媒中、例えばPtO2またはPd/Cなどの触媒における触媒水素化によってアミンに転化させることもできる。] [0127] o=2〜6である場合、一般式(X)の化合物は、好ましくは−10〜40℃の間の温度で、適切な有機溶媒、好ましくはTHF中、適切な塩基、好ましくはカリウムtert−ブチラートの存在下、メトキシ−メチル−トリフェニルホスフィンと反応されて、対応して延長されたアルデヒドを生じる。適切な場合には、アルデヒドが上記のように還元的アミノ化において反応されて一般式(IX)の化合物(o=2〜6)を生じる前に、このステップは、多くの場合、対応する方法で繰り返される。] [0128] あるいは、一般式(IX)の化合物は、一般式(XI)の化合物から得ることができ、一般式(XI)の化合物は同様に一般式(IV)の化合物から合成される。] [0129] 一般式(IV)の化合物は、好ましくは−70℃〜100℃の温度で、ジエチルエーテル、THF、アセトニトリル、メタノール、エタノール、DMF、MCまたは対応する混合物などの反応媒体中、場合により、BOP、DCC(場合により、固相に結合)、HATU、HBTU、HOAtおよびEDCIなどの少なくとも1つのカップリング試薬の存在下、場合により、炭酸カリウムもしくは炭酸セシウムなどの少なくとも1つの無機塩基、またはトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、4,4−ジメチルアミノピリジンおよびジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下でアミンと反応されて、一般式(XI)の化合物を生じる。] [0130] あるいは、カルボン酸は、対応する酸クロリドまたは酸無水物に転化させ、そして対応するアミンと反応させることもできる。] [0131] 一般式(XI)の化合物は還元されて、一般式(IX)の化合物を生じる。適切な還元剤は、場合により、BF3エーテラート、クロロトリメチルシラン、四塩化チタン、Meerwein塩、塩化亜鉛、RhH(CO)(PPh3)3またはCp2TiF2の存在下、例えば、NaBH4、LiBH4、L−セレクトリド、スーパーヒドリド、NaBH(Oac)3、NaCNBH3、ポリマー結合シアノ水素化ホウ素、NH4CNBH3、Bu4NBH4、ナトリウム(ジメチルアミノ)トリヒドロボラート、9−BBN、ジボラン、ボラン−THF錯体、ボラン−ジエチルエーテル錯体、ボラン−DMS錯体、ボラン−ジエチルアニリン錯体、ボラン−ジメチルアミン錯体、ボラン−エチルフェニルプロピルアミン錯体、ボラン−ジイソプロピルアミン錯体、ボラン−ピリジン錯体、水素化アルミニウムリチウム、アラン(alane)、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化リチウムトリ−tert−ブトキシアルミニウム、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム、ジフェニルシラン、メチルフェニルシランである。反応は、例えばメタノール、エタノール、MC、DCE、ドデカン、アセトニトリル、THF、ジエチルエーテル、ジオキサン、トルエン、1,2−ジメトキシエタンなどの溶媒または溶媒の混合物中、−78〜100℃の温度で行うことができる。反応時間は、30分〜70時間の間であり得る。] [0132] 一般式(IIa)の化合物は、当業者に知られている方法によって、対応するアミン保護基を切り離すことにより一般式(IX)の化合物から得られる。] [0133] 一般式(IIb)の化合物は、当業者に知られている方法によって、対応するアミン保護基を切り離すことにより一般式(XI)の化合物から得られる。] [0134] 好ましい保護基は、以下のように切り離すことができる。] [0135] BOC保護基は、好ましくは0℃〜110℃の温度で、好ましくはアセトニトリル、ジエチルエーテル、THF、メタノール、エタノール、MC、ジオキサンおよびDMFからなる群から選択される少なくとも1つの溶媒中、好ましくはトリフルオロ酢酸、塩酸、メタンスルホン酸および硫酸からなる群から選択される酸により切り離すことができる。] [0136] Cbz保護基は、酸性条件下で切り離すことができる。この酸性切断は、例えば、HBr/氷酢酸混合物、ジオキサン/水中のTFAまたはメタノールもしくはエタノール中のHClの混合物との反応によって実行することができる。しかしながら、例えば、例えばMC、クロロホルムまたはアセトニトリルなどの溶媒中のMe3Sil、例えばMCなどの溶媒中のエタンチオールまたはMe2Sを添加したBF3エーテラート、MCおよびニトロメタンの混合物中の塩化アルミニウム/アニソールの混合物、またはトリエチルアミンを添加したメタノール中のトリエチルシラン/PdCl2などの試薬も適切である。さらなる方法は、例えば、木炭上のPd、Pd(OH)2、PdCl2、ラネーニッケルまたはPtO2などの触媒を用いて、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、THF、酢酸、酢酸エチル、クロロホルムなどの溶媒中、場合により、HCl、ギ酸またはTFAを添加した、上昇圧力または標準圧力における保護基の水素化分解切断である。] [0137] 一般式(IVa)、(Va)および(VIa)のエダクト(educt) これらは市販されているか、文献(例えば、特許文献1、特許文献2、非特許文献16、非特許文献17、非特許文献18)から知られているか、あるいは以下に記載されるように製造することができる(式3)。 式3 PG=適切なアミン保護基、例えば、Boc、Cbz、Ac Ri=好ましくは、Me、Et] [0138] 一般式(XII)の市販の化合物/文献から知られている化合物は、トルエンまたはベンゼンなどの溶媒中、触媒量の酸の存在下、好ましくはp−トルエンスルホン酸の存在下、水分離器を用いて還流下で、ピロリジンと反応されて、一般式(XIII)の化合物を生じる。] [0139] 一般式(XIII)の化合物は、好ましくは0〜30℃の温度で、アセトニトリル、MC、クロロホルム、DMF、ジメチルアセトアミド、DMSOおよび対応する混合物などの反応媒体中、トリエチルアミン、ピリジン、4,4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリンおよびジイソプロピルエチルアミンなどの少なくとも1つの塩基の存在下、クロロヒドロキシイミノ酢酸エステルと反応されて、一般式(XIV)の化合物を生じる。] [0140] 一般式(XIV)の化合物は、アセトニトリル、MC、クロロホルム、DMF、ジメチルアセトアミド、DMSO、水、メタノール、エタノールおよび対応する混合物などの溶媒中、適切な酸、好ましくはTFAまたは硫酸の存在下で反応されて(選択されるアミン保護基に依存する)、一般式(Va)または(VIa)の化合物を生じる。] [0141] 一般式(Va)の化合物は、当業者に知られている方法によって保護基(PG−アミン保護基)を切り離すことにより反応されて、一般式(VIa)の化合物を生じることができる。好ましいアセチル保護基は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、THF、水および対応する混合物などの溶媒中、HClおよび/または硫酸などの無機酸の存在下、還流下で切り離すことができる。] [0142] 一般式(VIa)の化合物は、当業者に知られている方法によって保護基(PG−アミン保護基)を導入することにより反応されて、一般式(Va)の化合物を生じることができる。好ましいBoc保護基は、ジオキサン、エタノール、メタノール、イソプロパノール、水、MCおよび対応する混合物などの反応媒体中、有機塩基、好ましくはトリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ピリジン、4,4−ジメチルアミノピリジンおよびN−メチルモルホリン、DIPEAの存在下、0℃において、その後好ましくは20〜30℃において、二炭酸ジ−tert−ブチルにより導入することができる。] [0143] 一般式(VIa)の化合物は、当業者に知られている方法によって保護基(酸保護基)を切り離すことにより反応されて、一般式(IVa)の化合物を生じることができる。一般式(VIa)の化合物の加水分解は、THF、メタノール、エタノール、イソプロパノール、水および対応する混合物などの適切な溶媒中、好ましくは0〜150℃の温度で、無機塩基、好ましくは水酸化リチウム、水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムにより実行することができる。] [0144] 一般式(IIc)のアミンの合成 式4 文献(特許文献3、特許文献4)から知られている一般式(XV)の化合物は、好ましくは炭酸セシウム、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンおよびピリジンからなる群から選択される過剰の塩基の存在下、好ましくは0℃〜120℃の温度で、好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、イソ−プロパノール、ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、水およびDMFからなる群から選択される少なくとも1つの溶媒中、一般式R9CSNH2(ここで、R9は上記の意味を有する)のチオアミドと反応されて、一般式(XVI)の化合物を生じ、使用されるチオアミドR9CSNH2は、好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール、イソ−プロパノール、ジオキサン、ジエチルエーテルおよびTHFからなる群から選択される少なくとも1つの溶媒中、過剰のアンモニアの存在下、および過剰の硫化水素の存在下、好ましくは0℃〜80℃の温度で、対応するニトリルから得ることが可能である。] [0145] 一般式(XVI)の化合物は、既知の方法によって保護基(アミン保護基)を切り離すことにより反応されて、一般式(IIc)の化合物を生じることができる。] [0146] 保護基(PG)=tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)の場合、一般式(XVI)の化合物は、好ましくは0℃〜80℃の温度で、好ましくはメタノール、エタノール、MC、ジエチルエーテル、THF、アセトニトリル、ジオキサン、DMFおよびDMSOからなる群から選択される少なくとも1つの溶媒中、好ましくはトリフルオロ酢酸、硫酸および塩酸からなる群から選択される酸と反応されて、一般式(IIb)を有する化合物を生じる。] [0147] 保護基(PG)=エチルオキシカルボニルの場合、一般式(XVI)の化合物は、好ましくは0℃〜120℃の温度で、好ましくはメタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、水、THF、ジオキサン、DMFおよびDMSOからなる群から選択される少なくとも1つの溶媒中、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化バリウム、リチウムプロパンチオラート、ヒドラジン、メチルリチウムおよびカリウムトリメチルシラノラートからなる群から選択される少なくとも1つの塩基と反応されて、一般式(IIb)を有する化合物を生じる。] [0148] 一般式(IId)のアミンの合成 式5 使用されるエダクトの一般式(XVII)および(XVI)の化合物は市販されているか、あるいは文献から知られている方法によって製造することができる。] [0149] 一般式(IId)を有する化合物は、エタノール、メタノール、ジエチルエーテル、MC、酢酸エチル、ピリジン、ベンゼン、トルエンなどの溶媒またはこれらの溶媒の混合物中、場合により、トリエチルアミン、水酸化ナトリウム、トリフルオロ酢酸を添加し、場合により、例えば共沸蒸留またはモレキュラーシーブの添加によって反応中に形成される水を除去して、一般式(XVII)を有する化合物と、一般式(XVI)を有する化合物との反応によって得られる。反応時間は好ましくは1〜75時間の間であり、反応温度は、好ましくは20℃〜110℃の間で変わり得る。しかしながら、一般式(IId)の化合物を生じさせるための環化は、一般式(XVII)を有する化合物と、対応するカルボン酸とを反応させ、続いて、主として形成される環状イミンを、例えば水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤によって還元することによって達成することもできる。] [0150] 一般式(IIe)のアミンの合成 式6 PG=適切なアミン保護基、例えばBocまたはAc] [0151] 一般式(XVIII)の化合物が市販されていなければ、これらは、適切な還元剤の存在下で対応するカルボン酸から、あるいは適切な酸化剤の存在下で対応するアルコールから製造することができる。] [0152] 一般式(IXX)の化合物が市販されていなければ、これらは、ヒドロキシルアミンまたはヒドロキシルアミン塩酸塩の存在下、例えば、メタノール、エタノール、DMF、アセトニトリル、DMSOまたは水および対応する混合物などの適切な反応媒体中、場合により、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、酢酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウムなどの塩基の存在下、あるいはイオン交換体(例えば、Amberlite)の存在下、好ましくは0℃〜150℃の間の好ましい温度で、一般式(XVIII)の化合物から製造することができる。] [0153] 一般式(IXX)の化合物は、N−クロロスクシンイミドまたは代替の適切な試薬の存在下、例えば、DMF、アセトニトリル、DMSOまたはクロロホルムおよび対応する混合物などの適切な反応媒体中、好ましくは0℃〜150℃の間の好ましい温度で反応されて、一般式(XX)の化合物を生じることができる。] [0154] 一般式(XIII)の化合物(式3を参照)は、アセトニトリル、MC、クロロホルム、DMF、ジメチルアセトアミド、DMSOおよび対応する混合物などの反応媒体中、トリエチルアミン、ピリジン、4,4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリンおよびジイソプロピルエチルアミンなどの少なくとも1つの塩基の存在下で、好ましくは0〜30℃の温度で、一般式(XX)の化合物と反応されて、一般式(XXI)の化合物を生じる。] [0155] 一般式(XXI)の化合物は、アセトニトリル、MC、クロロホルム、DMF、ジメチルアセトアミド、DMSO、水、エタノール、メタノールおよび対応する混合物などの溶媒中、適切な酸、好ましくはTFAまたは硫酸の存在下、還流下で、選択されるアミン保護基に応じて反応されて、一般式(XXII)または(IIe)の化合物を生じる。] [0156] 一般式(XXII)の化合物は、当業者に知られている方法によって保護基(PG−アミン保護基)を切り離すことにより反応されて、一般式(IIe)の化合物を生じることができる。] [0157] 好ましいアセチル保護基は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、THF、水および対応する混合物などの溶媒中、HClおよび/または硫酸などの無機酸の存在下、還流下で切り離すことができる。] [0158] 2.酸単位: 使用される酸単位の一般式(III)の化合物は、文献(例えば、非特許文献19)から知られているか、あるいは以下に記載されるように製造することができる。] [0159] B−アミノ酸は、以下に記載される方法と同様にしてスルホニル基を導入することにより、場合により適切な保護基を用いて、一般式(III)の酸単位に転化させることができる。] [0160] 非環状酸単位(IIIa)を製造するための一般的な合成方法 式7 Rt=好ましくは、Me、Et、tert−Bu(または、適切な場合にはH)] [0161] 方法Iにおいて、ラセミ(RおよびS立体配置)またはエナンチオマー純粋な(RまたはS立体配置)アミノアルコールAは、場合により、有機または無機塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、ジエチルアミンまたはDBUの存在下、好ましくは有機溶媒、例えばアセトン、アセトニトリル、MCまたはTHF中、そして0℃から還流温度までの温度で、塩化スルホニル、臭化スルホニルまたはスルホニルペンタフルオロフェノラートR1SO2X(X=Cl、Br、OPFP)によるスルホニル化において反応されて、スルホニル化アミノアルコールBを生じる。] [0162] スルホニル化アミノアルコールBは、塩化もしくは臭化テトラブチルアンモニウムまたは硫酸水素テトラブチルアンモニウムを用いて、有機溶媒(THF、トルエン、ベンゼンまたはキシレンなど)および無機塩基(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど)を用いる相間移動反応において、あるいは有機または無機塩基(従来の無機塩基は、金属アルコラート(ナトリウムメタノラート、ナトリウムエタノラート、カリウムtert−ブチラートなど)、リチウム塩基またはナトリウム塩基(リチウムジイソプロピルアミド、ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、ナトリウムメチラートなど)、または金属水素化物(水素化カリウム、水素化リチウム、水素化ナトリウムなど)であり、従来の有機塩基は、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンである)の存在下、MC、THFまたはジエチルエーテルなどの有機溶媒中、0℃〜還流温度において、ハロゲン化エステル誘導体によるアルキル化反応において反応されて、一般構造Cの生成物を生じる。] [0163] 方法IIにおいて、ラセミ(RおよびS立体配置)またはエナンチオマー純粋な(RまたはS立体配置)アミノアルコールEは、場合により、有機または無機塩基、例えば炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、ジエチルアミンまたはDBUの存在下、好ましくは、有機溶媒、例えばアセトン、アセトニトリル、MCまたはTHF中、0℃から還流温度までの温度で、塩化スルホニル、臭化スルホニルまたはスルホニルペンタフルオロフェノラートR1SO2X(X=Cl、Br、OPFP)によるスルホニル化において反応されて、スルホニル化アミノアルコールFを生じる。次に、スルホニル化アミノアルコールFは、場合により、有機または無機塩基、例えば水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、DBUまたはDIPEAの存在下、好ましくは有機溶媒、例えばジメチルホルムアミド、アセトン、THF、アセトニトリル、ジオキサンまたは混合物としてのこれらの溶媒中、0℃から還流温度までの温度で、ハロゲン化アルキル(RX、X=I、Br、Cl)、メシラート、または代替のアルキル化剤によるアルキル化反応において反応されて、スルホニル化アミノアルコールBを生じる。これらは、方法Iで記載したようにエステル誘導体Cに転化される。] [0164] 方法I−IIIにおいて、エステル誘導体Cは、トリフルオロ酢酸などの有機酸、または塩酸などの無機酸水溶液を用いて、あるいは水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基水溶液を用いて、メタノール、ジオキサン、MC、THF、ジエチルエーテルまたは混合物としてのこれらの溶媒などの有機溶媒中、0℃〜室温で、エステル切断において反応されて、一般式(IIIa)の酸段階を生じる。] [0165] 方法IIIにおいて、市販のアミンまたは当業者が入手し易いアミンは、エタノール、メタノール、エーテル、THFまたはMCなどの有機溶媒中、0℃から還流温度までの温度で最長20時間、2−ブロモエタノールまたは誘導体によりアルキル化される。さらなる工程は他の方法と同様に進行する。] [0166] 方法IVにおいて、アミンは、場合により、有機または無機塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、ジエチルアミンまたはDBUの存在下、好ましくは、有機溶媒、例えばアセトン、アセトニトリル、MCまたはTHF中、0℃から還流温度までの温度で、塩化スルホニル、臭化スルホニルまたはスルホニルペンタフルオロフェノラートR1SO2X(X=Cl、Br、OPFP)によるスルホニル化において反応されて、スルホニル化誘導体Hを生じる。次に、スルホニル化アミンは、場合により、有機または無機塩基、例えば水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、DBUまたはDIPEAの存在下、好ましくは、有機溶媒、例えばジメチルホルムアミド、アセトン、THF、アセトニトリル、ジオキサンまたは混合物としてのこれらの溶媒中、2−ブロモ酢酸メチルまたは誘導体Hによるアルキル化反応において反応されて、スルホニル化アミノエステルIを生じる。スルホニル化アミノエステルIは、THFまたはジエチルエーテルなどの有機溶媒中、例えば、LiAlH4、BH3×DMSまたはNaBH4などの金属水素化物を還元剤として用いて、還元反応において反応されて、スルホニル化アミノアルコールBを生じる。方法IVのさらなる工程は他の方法と一致する。] [0167] 方法Vにおいて、アミノ酸またはアミノエステルDは、場合により、有機または無機塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、ジエチルアミンまたはDBUの存在下、好ましくは有機溶媒、例えばアセトン、アセトニトリル、MCまたはTHF中、0℃から還流温度までの温度で、塩化スルホニル、臭化スルホニルまたはスルホニルペンタフルオロフェノラートR1SO2X(X=Cl、Br、OPFP)によるスルホニル化において反応されて、スルホニル化アミノ酸/エステルIを生じる。誘導体Iは、トリフルオロ酢酸などの有機酸または塩酸などの無機酸水溶液を用いて、あるいは水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基水溶液を用いて、メタノール、ジオキサン、MC、THF、ジエチルエーテルまたは混合物としてのこれらの溶媒などの有機溶媒中、0℃〜室温で、エステル切断において反応されて、一般式(IIIa)の酸段階を生じる。] [0168] 方法VIにおいて、アミノ酸またはアミノエステル誘導体Jは、場合により、有機または無機塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、ジエチルアミンまたはDBUの存在下、好ましくは有機溶媒、例えばアセトン、アセトニトリル、MCまたはTHF中、0℃から還流温度までの温度で、塩化スルホニル、臭化スルホニルまたはスルホニルペンタフルオロフェノラートR1SO2X(X=Cl、Br、OPFP)によるスルホニル化において反応されて、スルホニル化アミノ酸/エステルKを生じる。スルホニル化アミノ酸/エステルKは、例えばDEAD(ジエチルアゾジカルボキシラート)、DIAD(ジイソプロピルアゾジカルボキシラート)またはフッ素化等価物を用いて、トリフェニルホスフィン(またはフッ素化等価物もしくは固体担体上のPPh3)の存在下、THFまたはフッ素化溶媒などの適切な有機溶媒中、光延条件下でアルコールと反応されて、一般式Lの化合物を生じる。スルホニル化誘導体Lは、例えば、LiAlH4、BH3×DMSまたはNaBH4などの金属水素化物を還元剤として用いて、THFまたはジエチルエーテルなどの有機溶媒中、還元反応において反応されて、スルホニル化アミノアルコールBを生じる。方法IVのさらなる工程は、他の方法と一致する。] [0169] 環状酸単位(IIIb)を製造するための一般的な合成方法 式8 Rt=好ましくは、Me、Et、tert−BuまたはH A=N、O、S] [0170] 方法Iにおいて、ラセミ(RおよびS立体配置)またはエナンチオマー純粋な(RまたはS立体配置)アミノ酸エステルAまたはアミノ酸Lは、例えば、LiAlH4、BF3エーテラート、BH3×DMSまたはNaBH4などの金属水素化物を還元剤として用いて、THFまたはジエチルエーテルなどの有機溶媒中、0℃から還流温度間での温度で、還元によって反応されて、アミノアルコールBを生じる。アミノアルコールBは、場合により、有機または無機塩基、例えば炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、ジエチルアミンまたはDBUの存在下、好ましくは有機溶媒、例えばアセトン、アセトニトリル、MCまたはTHF中、0℃から還流温度までの温度で、塩化スルホニル、臭化スルホニルまたはスルホニルペンタフルオロフェノラートR1SO2X(X=Cl、Br、OPFP)によるスルホニル化においてさらに反応されて、スルホニル化アミノアルコールCを生じる。スルホニル化アミノアルコールCは、塩化もしくは臭化テトラブチルアンモニウムまたは硫酸水素テトラブチルアンモニウムを用いて、THF、トルエン、ベンゼンまたはキシレンなどの有機溶媒、および水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基を用いる相間移動反応において、あるいは有機または無機塩基(従来の無機塩基は、金属アルコラート(ナトリウムメタノラート、ナトリウムエタノラート、カリウムtert−ブチラートなど)、リチウム塩基またはナトリウム塩基(リチウムジイソプロピルアミド、ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、ナトリウムメチラートなど)、または金属水素化物(水素化カリウム、水素化リチウム、水素化ナトリウムなど)であり、従来の有機塩基は、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンである)の存在下、MC、THFまたはジエチルエーテルなどの有機溶媒中、0℃〜還流温度において、ハロゲン化エステル誘導体(またはカルボン酸)によるアルキル化反応において反応されて、一般構造Dの生成物を生じる。] [0171] 方法IIにおいて、3−(ピリジン−2−イル)アクリル酸Eは、室温から還流温度までの温度で、脱水試薬、例えば、H2SO4もしくは酸化リンなどの無機酸、または塩化チオニルなどの有機試薬を用いて、THF、ジエチルエーテル、メタノール、エタノールまたはMCなどの有機溶媒中でエステル化されて、段階Fを生じる。] [0172] 方法IIおよびIIIにおいて、エステル段階FおよびGは、当業者に知られている条件下、THF、クロロホルムなどの有機溶媒中、酸化白金などの触媒の存在下、標準圧力下または上昇圧力下で水素による水素化において水素化されて、中間体Hを生じる。] [0173] 方法II〜IIIにおいて、段階Hは、場合により有機または無機塩基、例えば炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ジエチルアミンまたはDBUの存在下、好ましくは有機溶媒、例えばアセトニトリル、MCまたはTHF中、0℃〜還流温度において、塩化スルホニル、臭化スルホニルまたはスルホニルペンタフルオロフェノラートR1SO2X(X=Cl、Br、OPFP)によるスルホニル化においてさらに反応されて、スルホニル化アミノエステルIを生じる。] [0174] 方法I〜IIIにおいて、エステル誘導体DおよびI(RtはHではないものとする−RtがHであれば、DおよびIは(IIIb)と等しく、脱保護する必要はない)は、トリフルオロ酢酸などの有機酸、または塩酸などの無機酸水溶液を用いて、あるいは水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基水溶液を用いて、メタノール、ジオキサン、MC、THF、ジエチルエーテルまたは混合物としてのこれらの溶媒などの有機溶媒中、0℃〜室温で、エステル切断において反応されて、一般式(IIIb)の酸段階を生じる。] [0175] 方法IVにおいて、ラセミ(RおよびS立体配置)またはエナンチオマー純粋な(RまたはS立体配置)アミノ酸Kは、THF、ジエチルエーテル、メタノール、エタノールまたはMCなどの有機溶媒中、脱水試薬、例えば、H2SO4もしくは酸化リンなどの無機酸、または塩化チオニルなどの有機試薬を用いてエステル化されて、アミノエステルHを生じる。一般的な方法のさらなる過程は方法II〜IIIと一致する。] [0176] アミンまたはアルコールのいずれかが描かれるそれぞれの場合において、適切であれば、適切に保護された誘導体によって置換されてもよいことは、当業者には明らかである。保護基は、問題の官能基の修飾が所望されるステップよりも前(すなわち、一般式C、DおよびIの化合物を得るための転化の前)に、当業者に知られている適切な標準脱保護手順によって除去されなければならないことに注意すべきである。] [0177] 薬理学的研究 1.ブラジキニン1受容体(B1R)の機能性調査 ヒトおよびラット種のブラジキニン1受容体(B1R)における物質のアゴニスト作用またはアンタゴニスト作用は、以下のアッセイによって決定することができる。このアッセイに従って、チャネルを通るCa2+流入は、蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR、Molecular Devices,(Sunnyvale,USA))においてCa2+感受性色素(Fluo−4型、Molecular Probes Europe BV,(Leiden,Holland))を用いて定量化される。] [0178] 2 方法: ヒトB1R遺伝子(hB1R細胞)またはラットのB1R遺伝子(rB1R細胞)が安定的に形質移入されたチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHOK1細胞)が使用される。機能性研究のために、これらの細胞は、20,000〜35,000細胞/ウェルの密度で、透明な底を有する黒色96ウェルプレート(BD Biosciences,Heidelberg,GermanyまたはGreiner,Frickenhausen,Germany)にプレーティングされる。細胞は、培地(hB1R細胞:栄養混合物Ham’s F12、Gibco Invitrogen GmbH,Karlsruhe,GermanyまたはDMEM、Sigma−Aldrich,Taufkirchen,Germany、rB1R細胞:D−MEM/F12、Gibco Invitrogen GmbH,Karlsruhe,Germany)において、10体積%のFBS(ウシ胎仔血清、Gibco Invitrogen GmbH,Karlsruhe,GermanyまたはPAN Biotech GmbH,Aidenbach,Germany)と共に、37℃および5%CO2で一晩放置される。] [0179] 翌日、細胞は、HBSS緩衝液(Hank’s緩衝生理食塩水溶液、Gibco Invitrogen GmbH,(Karlsruhe,Germany))中、2.5mMのプロベネシド(Sigma−Aldrich,(Taufkirchen,Germany))および10mMのHEPES(Sigma−Aldrich,(Taufkirchen,Germany))と共に、2.13μMのFluo−4(Molecular Probes Europe BV,(Leiden,Holland))により37℃で60分間負荷される。次に、プレートはHBSS緩衝液で2回洗浄され、0.1%のBSA(ウシ血清アルブミン、Sigma−Aldrich,(Taufkirchen,Germany))、5.6mMのグルコースおよび0.05%のゼラチン(Merck KgaA,(Darmstadt,Germany))をさらに含有するHBSS緩衝液が添加される。さらに室温で20分間のインキュベーションの後、プレートは、Ca2+測定のためにFLIPRに挿入される。] [0180] あるいは、プレートは、緩衝液A(15MのHEPES、80mMのNaCl、5mMのKCl、1.2mMのCaCl2、0.7mMのMgSO4、2g/lのグルコース、2.5mMのプロベネシド)で洗浄され、緩衝液Aが添加され、かつプレートは2.5μMのFluo−4および0.025%のPluronic F127(Sigma−Aldrich,(Taufkirchen,Germany))により負荷される。その後、細胞が緩衝液Aで2回洗浄され、0.05%のBSAおよび0.05%のゼラチンをさらに含有する緩衝液Aによる室温での30分間のインキュベーションの後、Ca2+測定のためにFLIPRに挿入される。] [0181] Ca2+依存性蛍光は、物質の添加の前および後に測定される(λex=488nm、λem=540nm)。定量化は、最高蛍光強度(FC、蛍光カウント)を経時的に測定することによる。] [0182] 3FLIPRアッセイ: FLIPRプロトコールは、2回の物質の添加からなる。試験物質(10μM)がまず細胞上にピペットで移され、コントロール(hB1R:Lys−Des−Arg9−ブラジキニン>=50nM、rB1R:Des−Arg9−ブラジキニン 10μM)と、Ca2+の流入が比較される。これにより、Lys−Des−Arg9−ブラジキニン(>=50nM)またはDes−Arg9−ブラジキニン(10μM)を添加した後のCa2+シグナルに基づいた活性化%の数字が得られる。] [0183] 10〜20分間のインキュベーションの後、EC80の濃度のLys−Des−Arg9−ブラジキニン(hB1R)またはDes−Arg9−ブラジキニン(rB1R)が適用され、Ca2+の流入が同様に決定される。] [0184] アンタゴニストは、Ca2+の流入の抑制をもたらす。達成可能な最大阻害と比較した阻害%が計算される。] [0185] IC50値を決定するために、物質は種々の濃度で添加される。二通りまたは三通りの決定(n=2またはn=3)が行われ、これらは少なくとも1つのさらなる独立実験において繰り返される(N>=2)。] [0186] 以下の実施例は本発明をより詳細に説明するために役立つが、一般的な発明の意図を限定しない。] [0187] 使用される化学薬品および溶媒は、従来の供給業者(Acros、Aldrich、Fluka、Lancaster、Maybridge、TCI、Fluorochem、Tyger、ABCR、Fulcrum、FrontierScientificなど)から商業的に入手するか、あるいは当業者に知られている方法によって合成した。製造した化合物の収率は最適化されていない。] [0188] 市販されている材料、例えばAl2O3またはシリカゲル[例えば、E.Merck,Darmstadt,Germanyから]は、カラムクロマトグラフィの固定相として使用した。薄層クロマトグラフィ調査は、市販のHPTLCプレコートプレート(例えば、E.Merck,Darmstadtからのシリカゲル60F254)を用いて行った。] [0189] クロマトグラフィ調査のための溶媒または溶離液の混合比は、他に指示されない限り、常に体積/体積で与えられる。] [0190] 他に指示されない限り、分析は、質量分析法(ESI−MS)により行った。] [0191] 試薬の当量数、ならびに溶媒量、反応温度および反応時間は、類似方法によって行われた反応については若干異なり得る。類似方法によって合成したそれぞれの化合物の特徴を補償するために、後処理および精製(主に、カラムクロマトグラフィ)を調整した。] [0192] 個々の化合物のための分析方法: 分析的研究は、質量分光法によって実行した。HPLC−MS分析のための装置および方法: HPLC:PDA Waters 2998を備えたWaters Alliance 2795、MS:Micromass Quattro MicroTMAPI、カラム:Waters Atlantis(登録商標)T3、3μm、100オングストローム、2.1×30mm、温度:40℃、溶離液A:水+0.1%ギ酸、溶離液B:アセトニトリル+0.1%ギ酸、勾配:8.8分で0%Bから100%Bへ、100%Bで0.4分間、0.01分で100%Bから0%Bへ、0%Bで0.8分間、流量:1.0mL/分、イオン化:ES+、25V、構成(make up):100μL/分の70%メタノール+0.2%ギ酸、UV:200〜400nm。] [0193] 当業者は、個々の物質の合成の範囲内で使用される酸およびアミンの構造単位が、記載される方法に従うパラレル合成においても同様に使用され得ることを理解するであろう。] [0194] I. 個々の物質 1.酸単位 本発明に従う化合物の合成のために以下の酸単位を合成および使用した:] [0195] ]
权利要求:
請求項1 一般式I[式中、mおよびnは、互いに独立してそれぞれ、0、1または2を表し、pは、0、1または2を表し、Qは、単結合、−CH2−または−O−を表し、Xは、N、NR5、O、SまたはCR8を表し、Yは、N、NR6、O、SまたはCR9を表し、Zは、N、NR7、O、SまたはCR10を表し、R1は、CH(アリール)2、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたCH(アリール)2、アリールもしくはヘテロアリールを表し、R2およびR3は、(i)または(ii):(i)R2は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、二環状の8〜12員カルボシクリル、CH(アリール)2、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、二環状の8〜12員カルボシクリル、CH(アリール)2、アリールまたはヘテロアリールを示し、R3は、H、−C(=O)−NR11R12、−C(=O)−OR13、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールまたはヘテロアリールを示し、ここで、R2およびR3の両方がHを表すことはない、または(ii)R2およびR3は、これらを結合する−N−(CH−)−基と一緒に、アリールまたはヘテロアリール基と縮合し得る非置換またはモノ置換またはポリ置換の複素環状環を形成し(前記複素環状環は、飽和または少なくとも単不飽和であるが芳香族ではなく、4、5、6または7員環であり、基R2が結合するNヘテロ原子に加えて、N、NR14、O、S、S=OまたはS(=O)2からなる群から選択される少なくとも1つのさらなるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、前記基R14は、H、C1〜6−アルキル、−C(=O)−R15、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示し、R15は、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示す)、において記載されるように定義され、R4およびR4aは、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、R5、R6およびR7は、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表し、R8、R9およびR10は、互いに独立してそれぞれ、H、−CF3、−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−NR11R12、C3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、前記基R4、R4a、R5、R6、R7、R8、R9およびR10のうちの少なくとも1つはHではなく、R11およびR12は、(iii)または(iv):(iii)R11およびR12は、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニル、C3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示す、または(iv)R11およびR12は、これらを結合する窒素原子と一緒に、飽和、少なくとも単不飽和または芳香族の非置換またはモノ置換またはポリ置換の環系と縮合し得る非置換またはモノ置換またはポリ置換の複素環状環を形成する(前記複素環状環は、飽和、または少なくとも単不飽和であるが芳香族ではなく、4、5、6または7員環であり、基R11およびR12が結合するNヘテロ原子に加えて、N、NR16、O、S、S=OおよびS(=O)2からなる群から選択される少なくとも1つのさらなるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、前記環系は、4、5、6または7員環であり、N、NR17、O、S、S=OおよびS(=O)2からなる群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、R16は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、ヘテロアリールもしくはC3〜8−シクロアルキルからなる群から選択される基を表し、そしてR17は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、ヘテロアリールもしくはC3〜8−シクロアルキルからなる群から選択される基を表す)、において記載されるように定義され、R13は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示し、前記基C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニル、C1〜3−アルキレン、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、C3〜8−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、二環状の8〜12員カルボシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されていてもよく、そして前記基C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニル、C1〜3−アルキレン、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレンおよびC2〜6−アルキニレンは、いずれの場合も、分枝状でも非分枝状でもよい]で表され、場合により、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基、これらの生理学的に許容し得る塩および/またはこれらのN−オキシドの形態である置換スルホンアミド誘導体。 請求項2 mおよびnが、互いに独立してそれぞれ、0、1または2を表し、pが、0、1または2を表し、Qが、単結合、−CH2−または−O−を表し、Xが、N、NR5、O、SまたはCR8を表し、Yが、N、NR6、O、SまたはCR9を表し、Zが、N、NR7、O、SまたはCR10を表し、R1が、CH(アリール)2、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたCH(アリール)2、アリールもしくはヘテロアリールを表し、R2およびR3が、(i)または(ii):(i)R2が、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、二環状の8〜12員カルボシクリル、CH(アリール)2、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、二環状の8〜12員カルボシクリル、CH(アリール)2、アリールまたはヘテロアリールを示し、R3が、H、−C(=O)−NR11R12、−C(=O)−OR13、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたアリールまたはヘテロアリールを示し、ここで、R2およびR3の両方がHを表すことはない、または(ii)R2およびR3が、これらを結合する−N−(CH−)−基と一緒に、アリールまたはヘテロアリール基と縮合し得る非置換またはモノ置換またはポリ置換の複素環状環を形成し(前記複素環状環は、飽和または少なくとも単不飽和であるが芳香族ではなく、4、5、6または7員環であり、基R2が結合するNヘテロ原子に加えて、N、NR14、O、S、S=OまたはS(=O)2からなる群から選択される少なくとも1つのさらなるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、前記基R14は、H、C1〜6−アルキル、−C(=O)−R15、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示し、R15は、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示す)において記載されるように定義され、R4およびR4aが、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、R5、R6およびR7が、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表し、R8、R9およびR10が、互いに独立してそれぞれ、H、−CF3、−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−NR11R12、C3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを表し、前記基R4、R4a、R5、R6、R7、R8、R9およびR10のうちの少なくとも1つがHではなく、R11およびR12が、(iii)または(iv):(iii)R11およびR12が、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニル、C3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示す、または(iv)R11およびR12が、これらを結合する窒素原子と一緒に、飽和、少なくとも単不飽和または芳香族の非置換またはモノ置換またはポリ置換の環系と縮合し得る非置換またはモノ置換またはポリ置換の複素環状環を形成する(前記複素環状環は、飽和、または少なくとも単不飽和であるが芳香族ではなく、4、5、6または7員環であり、基R11およびR12が結合するNヘテロ原子に加えて、N、NR16、O、S、S=OおよびS(=O)2からなる群から選択される少なくとも1つのさらなるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、前記環系は、4、5、6または7員環であり、N、NR17、O、S、S=OおよびS(=O)2からなる群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有することができ、R16は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、ヘテロアリールもしくはC3〜8−シクロアルキルからなる群から選択される基を表し、そしてR17は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、ヘテロアリールもしくはC3〜8−シクロアルキルからなる群から選択される基を表す)、において記載されるように定義され、R13が、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、3〜8員ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールを示し、前記基C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニル、C1〜3−アルキレン、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、C3〜8−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、二環状の8〜12員カルボシクリル、アリールおよびヘテロアリールが、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されていてもよく、そして前記基C1〜6−アルキル、C2〜6−アルケニル、C1〜3−アルキレン、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレンおよびC2〜6−アルキニレンが、いずれの場合も、分枝状でも非分枝状でもよく、場合により、個々のエナンチオマーまたは個々のジアステレオマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物の形態、ならびにそれぞれの場合のこれらの塩基、これらの生理学的に許容し得る塩および/またはこれらのN−オキシドの形態であって、ここで、置換アルキル、アルケニル、アルキレン、アルケニレン、アルキニレンまたはシクロアルキルが、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルおよびベンジルからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換ヘテロシクロアルキルが、F、Cl、Br、I、−CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルおよびベンジルからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる置換基によって1回または数回置換されているか、あるいは、Nヘテロ原子が存在する場合には、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリールによって置換されていてもよく、これらのアルキル、シクロアルキル、アルキレンおよびアリールおよびヘテロアリール基は、非置換であっても、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されていてもよく、そして置換アリールまたはヘテロアリールが、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NH−アリール1、N(アリール1)2、N(C1〜6−アルキル)アリール1、ピロリニル、ピペラジニル、モルホリニル、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキル、O−C1〜6−アルキル−OH、C(=O)C1〜6−アルキル、NHSO2C1〜6−アルキル、NHCOC1〜6−アルキル、CO2H、CH2SO2−フェニル、CO2−C1〜6−アルキル、OCF3、CF3、−O−CH2−O−、−O−CH2−CH2−O−、−O−C(CH3)2−CH2−、−CH2−O−CH2−O−、−O−CH2−O−CH2−、非置換C1〜6−アルキル、ピロリジニル、イミダゾリル、ピペリジニル、ベンジルオキシ、フェノキシ、フェニル、ナフチル、ピリジニル、−C1〜3−アルキレン−アリール1、ベンジル、チエニルおよびフリル(ここで、アリール1は、フェニル、フリル、チエニルまたはピリジニルを表す)からなる群から互いに独立して選択される同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、置換複素環状環が、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルおよびベンジルからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、R11およびR12によって形成される複素環状環と縮合される置換された飽和または少なくとも部分不飽和の環系が、F、Cl、Br、I、CN、NH2、NH−C1〜6−アルキル、NH−C1〜6−アルキレン−OH、C1〜6−アルキル、N(C1〜6−アルキル)2、N(C1〜6−アルキレン−OH)2、NO2、SH、S−C1〜6−アルキル、S−ベンジル、O−C1〜6−アルキル、OH、O−C1〜6−アルキレン−OH、=O、O−ベンジル、C(=O)C1〜6−アルキル、CO2H、CO2−C1〜6−アルキルおよびベンジルからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、そしてR11およびR12によって形成される複素環状環と縮合される置換芳香族環系が、アリールまたはヘテロアリールについて上記で定義されたように置換されており、置換された二環状の8〜12員カルボシクリルが、同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、カルボシクリルの飽和または部分不飽和環系に結合される置換基が、シクロアルキルについて上記で定義された置換基の群から選択され、そしてカルボシクリルの芳香族環系に結合される置換基が、アリールまたはヘテロアリールについて上記で定義された置換基の群から選択される、請求項1に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項3 R1が、CH(アリール)2、フェニル、ナフチル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル(ベンゾチエニル)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ピロリル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリル、キノリニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾチアゾリル、カルバゾリル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル(ジベンゾチエニル)、ベンジルまたは2−フェニルエチルを表し、好ましくはCH(アリール)2、フェニル、ナフチル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサジアゾリル、チオフェニル、ピリジニル、イミダゾチアゾリルまたはジベンゾフラニルを表し、特に好ましくはフェニルまたはナフチルを表し、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、前記置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択される、請求項1または2に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項4 R2が、H、C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、8〜10員ベンゾ縮合シクロアルキル、CH(フェニル)2、アリールまたはヘテロアリールを表すか、あるいはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基またはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜6−シクロアルキル、ベンゾ縮合シクロアルキル、CH(フェニル)2、アリールまたはヘテロアリールを示し、前記基C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレン、アリールおよびヘテロアリールが、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは1回または数回置換されており、特にアリールが、非置換であるか、あるいは−CH2−O−CH2−O−、−O−CH2−O−CH2−、C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる基によって1回または数回置換されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項5 R3が、H、−C(=O)−NR11R12、−C(=O)−OR13、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表し、前記基C1〜6−アルキル、アリールおよびヘテロアリールが、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは1回または数回置換されており、特にアリールが、非置換であるか、あるいはC1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる基によって1回または数回置換されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項6 R2およびR3が、これらを結合する−N−(CH−)−基と一緒に、4、5、6または7員の非置換、モノ置換またはポリ置換の複素環状環を形成し、前記複素環状環が、環員として酸素原子を含有してもよく、そして1つまたは2つの6員芳香環(ベンゾ基)と縮合することができる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項7 R4およびR4aが、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたフェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルまたはピリジニルが、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、前記置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項8 R5、R6およびR7が、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜4−アルキルまたはフェニルを表す、請求項1〜7のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項9 R8、R9およびR10が、互いに独立してそれぞれ、H、−CF3、−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−NR11R12、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニル、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたフェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルまたはピリジニルが、非置換であるか、あるいは同一または異なる方法で1回または数回置換されており、前記置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項10 R11およびR12が、互いに独立してそれぞれ、H、置換または非置換C1〜6−アルキルまたはC3〜8−シクロアルキルを表すか、あるいは基−NR11R12が、一般式IIaa(式中、X1は、O、S、NR18CH2、C(H)(ハロゲン)またはC(ハロゲン)2を表し、ここで、ハロゲンは、好ましくは、F、ClまたはBrを示し、R18は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、好ましくはフェニルもしくはナフチル、または1もしくは2個のNヘテロ原子を有するヘテロアリール、好ましくは5〜6員ヘテロアリール、特にピリジニルを表すか、あるいはR18は、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、好ましくはフェニルもしくはナフチル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合された1もしくは2個のNヘテロ原子を有するヘテロアリール、好ましくは5〜6員ヘテロアリール、特にピリジニルを表し、そしてsおよびtは、互いに独立してそれぞれ、0、1または2を表すが、ただしs+t=0、1、2または3であり、前記基C1〜6−アルキル、C1〜3−アルキレン、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されていてもよく、前記置換基は、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択される)に従うタイプの複素環基を表す、請求項1〜9のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項11 R13がHまたはC1〜6−アルキルを表すか、あるいはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたフェニルを示す、請求項1〜10のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項12 mおよびnが、互いに独立してそれぞれ、0、1または2を表し、pが、0、1または2を表し、Qが、単結合、−CH2−または−O−を表し、Xが、N、NR5、O、SまたはCR8を表し、Yが、N、NR6、O、SまたはCR9を表し、Zが、N、NR7、O、SまたはCR10を表し、R1が、CH(フェニル)2、フェニル、ナフチル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル(ベンゾチエニル)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ピロリル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、キナゾリル、キノリニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾチアゾリル、カルバゾリル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル(ジベンゾチエニル)、ベンジルまたは2−フェニルエチルを表し、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、前記置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、R2が、H、C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、8〜10員ベンゾ縮合シクロアルキル、CH(フェニル)2、アリールもしくはヘテロアリール、またはC1〜6−アルキレン基、C2〜6−アルケニレン基もしくはC2〜6−アルキニレン基を介して結合されたC3〜6−シクロアルキル、8〜10員ベンゾ縮合シクロアルキル、CH(フェニル)2、アリールもしくはヘテロアリールを表し、前記基C1〜6−アルキル、C3〜6−シクロアルキル、C1〜6−アルキレン、C2〜6−アルケニレン、C2〜6−アルキニレンおよびアリールが、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは1回または数回置換されており、特にアリールが、非置換であるか、あるいは−CH2−O−CH2−O−、−O−CH2−O−CH2−、C1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる基によって1回または数回置換されており、R3が、H、−C(=O)−NR11R12、−C(=O)−OR13、C1〜6−アルキル、アリールまたはヘテロアリールを表し、前記基C1〜6−アルキル、アリールおよびヘテロアリールが、いずれの場合も、非置換であるか、あるいは1回または数回置換されており、特にアリールおよびヘテロアリールが、非置換であるか、あるいはC1〜6−アルキル、C1〜6−アルキル−O−、F、Cl、Br、I、CF3、OCF3、OHおよびSHからなる群から互いに独立して選択される同一または異なる基によって1回または数回置換されており、ここで、R2およびR3の両方がHを表すことはないか、あるいは、R2およびR3が、これらを結合する−N−(CH−)−基と一緒に、4、5、6または7員の非置換またはモノ置換またはポリ置換の複素環状環を形成し、前記複素環状環が、環員として酸素原子を含有してもよく、そして1つまたは2つの6員芳香環(ベンゾ基)と縮合することができ、R4およびR4aが、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合されたフェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルまたはピリジニルが、非置換であるか、あるいは同一または異なる置換基によって1回または数回置換されており、前記置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、R5、R6およびR7が、互いに独立してそれぞれ、H、C1〜4−アルキルまたはフェニルを表し、R8、R9およびR10が、互いに独立してそれぞれ、H、−CF3、−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−C(=O)−NR11R12、−C1〜6−アルキレン−NR11R12、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニル、またはC1〜6−アルキレン基を介して結合されたフェニル、ナフチル、フリル、チエニルもしくはピリジニルを表し、ここで、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルまたはピリジニルが、非置換であるか、あるいは同一または異なる方法で1回または数回置換されており、前記置換基が、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、前記基R4、R4a、R5、R6、R7、R8、R9およびR10のうちの少なくとも1つがHを表さず、R11およびR12が、互いに独立してそれぞれ、H、置換または非置換C1〜6−アルキルまたはC3〜8−シクロアルキルを表すか、あるいは基−NR11R12が、一般式IIaa(式中、X1は、O、S、NR18、CH2、C(H)(ハロゲン)またはC(ハロゲン)2を表し、ここで、ハロゲンは、好ましくは、F、ClまたはBrを示し、R18は、H、C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、アリール、好ましくはフェニルもしくはナフチル、または1もしくは2個のNヘテロ原子を有するヘテロアリール、好ましくは5〜6員ヘテロアリール、特にピリジニルを表すか、あるいはR18は、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたC3〜8−シクロアルキル、C1〜3−アルキレン基を介して結合されたアリール、好ましくはフェニルもしくはナフチル、またはC1〜3−アルキレン基を介して結合された1もしくは2個のNヘテロ原子を有するヘテロアリール、好ましくは5〜6員ヘテロアリール、特にピリジニルを表し、前記基C1〜6−アルキル、C3〜8−シクロアルキル、C1〜3−アルキレン、アリールおよびヘテロアリールは、いずれの場合も、非置換であっても、あるいは同一または異なる基によって1回または数回置換されていてもよく、前記置換基は、好ましくは、−O−C1〜3−アルキル、−C1〜6−アルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF3、−OCF3、−OH、−SH、フェニル、ナフチル、フリル、チエニルおよびピリジニルからなる群から互いに独立して選択され、RaおよびRaaは、互いに独立してそれぞれ、H、メチル、エチル、F、ClまたはBrを表し、そしてsおよびtは、互いに独立してそれぞれ、0、1または2を表すが、ただしs+t=0、1、2または3である)に従うタイプの複素環状環を表し、R13が、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ベンジルまたはフェネチルを表す、請求項1〜11のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項13 XがCR8を表し、YがCR9を表し、そしてZがSを表すか、あるいはXがSを表し、YがCR9を表し、そしてZがNを表すか、あるいはXがCR8を表し、YがNを表し、そしてZがOを表すか、あるいはXがCR8を表し、YがCR9を表し、そしてZがNR7を表すか、あるいはXがSを表し、YがCR9を表し、そしてZがCR10を表すか、あるいはXがNを表し、YがCR9を表し、そしてZがNR7を表すか、あるいはXがOを表し、YがCR9を表し、そしてZがNを表すか、あるいはXがNR5を表し、YがNを表し、そしてZがCR10を表すか、あるいはXがCR8を表し、YがNを表し、そしてZがNR7を表す、請求項1〜12のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項14 部分構造が、単結合、−(CH2)−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)−O−(CH2)−、−(CH2)2−O−(CH2)、−(CH2)−O−(CH2)2、−(CH2)2−O−(CH2)2および−(CH2)−O−からなる群から選択されるように、この部分構造中のm、nおよびQが選択される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項15 pが0または1、好ましくは1を表す、請求項1〜14のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項16 前記スルホンアミド誘導体が、からなる群から選択され、場合により、これらの生理学的に許容し得る塩の形態である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の置換スルホンアミド誘導体。 請求項17 請求項1〜16のいずれか一項に記載の少なくとも1つの置換スルホンアミド誘導体を含有し、場合により、適切な添加剤および/または補助物質および/またはさらなる有効化合物も含有する薬剤。 請求項18 痛み、特に、急性痛、内臓痛、神経障害痛、慢性痛または炎症痛、片頭痛、糖尿病、呼吸器の疾患、炎症性腸疾患、神経疾患、皮膚の炎症、リウマチ性疾患、敗血性ショック、再灌流症候群、肥満を治療するための薬剤、および血管新生阻害薬としての薬剤の製造のための、請求項1〜16のいずれか一項に記載の少なくとも1つの置換スルホンアミド誘導体の使用。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-03-17| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120316 | 2013-07-27| A761| Written withdrawal of application|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20130726 |
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